東京医科大は5月20日、2019年度入試の結果を公表した。
男女で合格率ほぼ変わらず
東京医科大が公表した資料によると、2019年度の医学部医学科入試では、一般入試の合格率が男性16.9%、女性16.7%とほぼ同じとなった。
東京医科大広報部は、男女の合格率が同程度になったことについて「実際に不正を是正した影響かは不明ですが、指摘された点については、是正をしたことは事実です」と話した。
2018年度は、一般入試の合格率が男性8.8%、女性2.9%と、男性のほうが3倍ほど上回っていた。
男女ともに合格率が上がった点については「昨年に比べて、特別な措置を取ったわけではない。単に受験者数が2018年度よりも大幅に下がったため、合格率は男女ともに上がる結果となったのだと思われます」と説明した。
一般入試では、2018年度に3535人いた受験者が、一連の問題を受けて2019年度入試では1128人に激減していた。
年齢差別を受けていた多浪生の結果は
年齢による差別を受けていた多浪生はどのように数字が変化したのか。
性別と年齢別でグラフにした。一般入試では、19歳女性の合格率が25.9%で最も高かった。22歳以上では男性が13.6%、女性が3.1%と4倍近い差が出ていた。
センター試験利用入試ではどうか。こちらも一般入試と同じく19歳女性が一番合格率が高く38.8%となった。18、20、21歳では男性のほうが合格率が高かったが、22歳以上の多浪/再受験生は一般入試と違い、女性のほうが3.1ポイント高かった。
一般入試とセンター試験利用入試、そして2019年3月卒業見込みまたは2018年度中に卒業した生徒が受験する推薦入試のすべてを合わせると、男性は19.8%、女性は20.2%とわずかに女性が上回る結果となった。
全体でも、1年浪人した19歳の合格率が高く、20歳以降は徐々に合格率が低くなっていた。