平成最後の日の4月30日と令和最初の日の5月1日にそれぞれ開かれる予定の、天皇陛下の退位と皇太子即位に伴う式典がYouTubeでライブ配信される。首相官邸公式Twitterが4月26日に発表した。
公式Twitterによると、4月30日の「退位礼正殿の儀」は午後5時頃から、5月1日の「剣璽等承継の儀」は午前10時半頃、「即位後朝見の儀」は午前11時10分頃からそれぞれ『YouTube 首相官邸チャンネル』でライブ配信される予定だ。
それぞれ、どんな式典なのか?
天皇陛下の退位と新天皇の即位に伴って開かれる儀式。それぞれどのような式典なのだろうか?首相官邸の説明と共に概要を紹介する。
◼️退位礼正殿の儀
退位礼正殿の儀は「天皇陛下の御退位を広く国民に明らかにするとともに、天皇陛下が御退位前に最後に国民の代表に会われる儀式」で、儀式に要する時間は10分程度。
時事ドットコムによると、同儀式は、憲法上の国事行為として行われる。天皇の退位は江戸時代後期の光格天皇以来約200年ぶりとなるため、憲政史上初めて儀式が開かれることになるという。
安倍首相が「国民代表の辞」を述べ、その後、天皇陛下が最後のお言葉を述べる。
◼️剣璽等承継の儀
「御即位に伴い剣璽(けんじ)等を承継される儀式」。
剣璽等承継の儀は、歴代の天皇に伝わる”三種の神器”のうち、剣と璽(じ)、公務で使う天皇の印の御璽(ぎょじ)、国の印の国璽(こくじ)が新天皇に引き継ぐ目的で開かれる。
◼️即位後朝見の儀
即位後朝見の儀は、「御即位後初めて国民の代表に会われる儀式」。
同儀式は、新天皇が即位した後に国民の代表の前でお言葉を述べる最初の機会となると、日経新聞が3月19日に報じた。新天皇がお言葉を述べた後、安倍首相が挨拶するという式次第だ。
時事ドットコムによると、皇太子ご夫妻は25日、皇居・宮殿で5月1日に行われる即位関連の儀式のリハーサルに臨まれたという。