フランス・パリのノートルダム大聖堂の火災は、美しい教会の尖塔が燃え落ちるなどの大きな被害をもたらした。
ノートルダム大聖堂は、パリの祈りのシンボルでもある。
火災を受け、SNSでは、あるキャラクターが大聖堂をかき抱いて嘆くイラストが拡散されている。大聖堂を舞台にしたディズニー映画「ノートルダムの鐘」の主人公、カジモドだ。
「ノートルダムの鐘」は、15世紀のパリを舞台に、容姿は醜いが心は美しい鐘つき男・カジモドの愛を描いた物語だ。
プリンセスが登場せず、主人公の恋が実らない、ディズニーには珍しく大人向けのストーリーとなっている。
作中のノートルダム大聖堂は、カジモドが生きる場所であり、カジモドの苦しい愛を見守る神の象徴でもある。
「アラジン」や「ライオン・キング」などアニメ映画の実写化が続いているディズニーで、「ノートルダムの鐘」も実写化の予定があると報じられている。
劇団四季「公演や演出に変更なし」
このディズニー映画を原作にしたミュージカル「ノートルダムの鐘」は、劇団四季が名古屋で公演中だ。劇中では、大聖堂が炎に包まれる演出もあるが、公演スケジュールや演出の変更はないという。
火災を受け、公式Twitterにお見舞いのメッセージを投稿している。
16日も13時半から予定通り公演しており、名古屋四季劇場のロビーには「大聖堂の荘厳な鐘の音が平穏なパリの街に響きわたる日常が一刻も早く訪れますように」というメッセージが掲示された。
4月15日夜、パリ・ノートルダム大聖堂で発生した大規模な火災につきまして
被災された大聖堂の皆さま、パリ市民の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
劇団四季はノートルダム大聖堂が舞台のミュージカル『ノートルダムの鐘』を大切な作品として愛し 2016年12月以来、日本各地で上演し続けています。
その舞台で起こったこのたびの悲しい出来事に出演者・スタッフ一同、深い衝撃を受けております。
1日も早い復興をお祈りいたします。
大聖堂の荘厳な鐘の音が平穏なパリの街に響きわたる日常が一刻も早く訪れますように、心から願っております。
2019年4月 劇団四季一同
今後は募金活動などについても検討するという。