ニューヨーク市保健局は4月9日、同市で麻しん(はしか)が大流行しているとして、公衆衛生上の緊急事態を宣言した。
はしかが流行しているのは同市のブルックリン区ウィリアムズバーグ地区で、在住者やこの地区に通勤・通学をする人でまだ予防接種を受けていない全ての人に対して、予防接種を受けさせるよう命じた。
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ニューヨークタイムズによると、デブラシオ・ニューヨーク市長は、予防接種をしない人には、1000ドルの罰金を課す場合もあると話しているという。
ニューヨーク市では、秋に麻しんが流行し感染が確認されたとする症例が285件あった。その中の21件では患者が病院に運ばれ、さらに5件に至っては集中治療室に入院となった。
一方、外務省の海外安全ホームページでは、「ニューヨークにおける麻しん(はしか)の流行について」と題し、ニューヨーク市保健局の発表を要約し、麻しん(はしか)についての情報を掲載して、渡航者などに向けて注意を呼びかけている。
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その上で、「海外渡航前には、万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。3か月以上滞在する方は、緊急事態に備え、必ず在留届を提出してください」と促した。
また「3か月未満の旅行や出張などの際は、海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください」としている。