演出家の宮本亜門さん(61)が4月2日、人間ドックで前立腺がんと診断されたことを明かした。
宮本さんは公式Twitterで「先日、人間ドックで前立腺がんと診断されました。気になる症状もなかっただけに、宣告されたとき『なんで自分が』と目の前がクラっときました」とショックを告白。「この年齢で演出がますます面白くなり、100歳まで続けると考えていただけにショックでした。でも今は冷静に全てを受け入れようと思っています」と胸中をつづった。
さらに92歳の父親も膀胱ガンの手術を受けたこと明かし、「僕も余計な心配などせず、前向きにできることを続けます。仕事に影響無く治療できるようです。僕を支えてくれた全ての人に感謝しつつ、生きている喜びを噛み締め、日々精一杯生きていきます」と闘病への決意を見せた。
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宮本さんは3月30日まで東京・日生劇場でミュージカル「プリシラ」の演出を担当していた。アダム役で出演した古屋敬多さんも宮本さんのTwitterに返信するかたちで「亜門さんとの出会いは僕にとっての宝です。いつも明るくエネギッシュな亜門さんが大好きです。回復を心よりお祈りしております」とコメント。
7月には歌舞伎とフィギュアスケートがコラボレーションしたストーリー仕立てのアイスショー「氷艶 hyoen2019 -月光かりの如く-」の演出も手がける。「源氏物語」をテーマに、フィギュアスケーターの高橋大輔さんが主演の光源氏を演じ、元宝塚トップスターの柚希礼音さんも出演する。
宮本さんは国内外でミュージカルやオペラの演出家として活躍する。2018年には故黒澤明監督の名作映画を世界で初めてミュージカル化した 「生きる」の演出も手がけた。