Twitterは3月15日、「児童の性的搾取」に該当したとして世界中のアカウント45万6989件を凍結したと発表した。このうち29%に当たる13万件以上が、日本国内のアカウントだった。
Twitter Japanが 公式アカウントを通じて発表した。
今回発表されたのは、2018年7月から12月に凍結したアカウントの件数。凍結したアカウントの94%(約43 万件)は、第三者からの報告ではなくテクノロジーを用いて自主的に発見したという。
Twitterの「児童の性的搾取に関するポリシー」は、児童の性的搾取に該当するコンテンツや助長する行為を一切禁止している。違反アカウントは、即座に永久凍結され、新規アカウントを作成することも禁じられる。
Twitterは児童の性的搾取で凍結したアカウントの情報をアメリカの法律にもとづいて全米行方不明・被搾取児童センター(NCMEC)に報告している。捜査協力のため、日本の警察を含む世界中の警察機関向けに報告書を作成するという。
どんな投稿が禁止されているの?
Twitterの「児童の性的搾取に関するポリシー」は、「児童の性的搾取を助長または賛美し、児童の犠牲につながりうるコンテンツ」も禁じている。児童の性的搾取を描写または助長する例として、3つの行為を挙げている。
性的に露骨な、または性的な暗示を含む行為をする未成年(18歳未満)の視覚的な描写
性的に露骨な状況または性的に露骨な行為をする未成年者(18歳未満)のイラスト、コンピューターなどで作成した写実的な描写
児童の性的搾取に該当する内容を掲載する、第三者のウェブサイトへのリンク
さらに、児童の性的搾取についての「想像」や「願望」のツイートも禁じている。ポリシーは今年2月に日本語訳され、思考の表現規制に踏み込んだことが話題となった。
児童の性的搾取についての想像を表現したり、児童の性的搾取を助長する。
児童の性的搾取に該当するコンテンツについて、入手したいという願望を表現する。
Twitterは一連の発表の中で、今後もポリシーを厳格に実施するために「テクノロジーやツールへの投資を継続して行う」として、「インターネット上での児童の性的搾取問題に積極的に取り組む」と宣言。ポリシーに違反したコンテンツやアカウントの報告について協力を呼びかけている。