大型で非常に強い勢力の台風9号は9月1日(火)7時の推定で久米島の西北西の海上を北北西に進んでおり、沖縄本島地方などが風速25m/s以上の暴風域に入っています。
久米島空港(北原)では50m/sを超える最大瞬間風速を観測するなど、各地に猛烈な暴風をもたらしました。このあともさらに発達を続けるため、今日いっぱいは猛烈な暴風や大雨、高波や高潮などに厳重な警戒が必要です。
▼台風9号 9月1日(火)7時推定
存在地域 久米島の西北西約80km
大きさ階級 大型
強さ階級 非常に強い
移動 北北西 25 km/h
中心気圧 940 hPa
最大風速 45 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 65 m/s
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猛烈な暴風が今日いっぱい続くおそれ
台風9号は今後さらに発達しながら、東シナ海を北上する見込みです。台風の中心付近では最大瞬間風速が70m/s以上に達する見込みです。
台風の中心は離れていきつつありますが、このあとも発達を続けるため猛烈な暴風が吹き荒れます。吹き返しの風によって沖縄本島でも平均で25m/sを超えて、瞬間的には60m/s以上の猛烈な暴風が吹くおそれがあり、家屋や電柱などの倒壊、車が横転するなどの甚大な被害の発生する危険があります。
台風通過後も猛烈な雨に警戒
台風の周囲には発達した雨雲が見られます。その中でも、台風の中心よりも南側には特に発達した雨雲の帯(アウターバンド)があるため、最接近が過ぎたあとになって雨が強まることが想定されます。発達した雨雲の下では1時間に100mmを超えるような猛烈な雨となるおそれがあります。道路冠水や低い土地の浸水などに警戒が必要です。
また、10mを超える高波や過去最大級の高潮のおそれもあります。沿岸部では越波による浸水に最大限の警戒をしてください。
九州など西日本にも大きな影響
台風9号は沖縄付近を通過した後は、東シナ海を北上し、その後は進路を北東に変えて、朝鮮半島方面に進む見込みです。九州からは少し離れて通るものの、大型であるため、九州北部は暴風域に入る可能性があります。
湿った空気の影響で九州、四国の太平洋側で雨も強まる予想で、2日(水)~3日(木)頃は九州を中心とする西日本各地で警戒が必要です。対策は出来るだけ早めに行うようにしてください。
また、近畿北部から北陸、東北日本海側にかけては台風に向かって吹き込む風が山越えとなり、フェーン現象を引き起こします。35℃を超える猛暑日の所がありますので、こちらは暑さに注意が必要です。
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台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風9号の名前「メイサーク(Maysak)」はカンボジアが提案した名称で、木の名前が由来です。
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