31日(土)6時現在、日本のはるか南の海上に台風19号(コーニー)と台風20号(アッサニー)があります。台風19号は、昨日30日(金)18時に「猛烈な」勢力に発達しました。
台風20号は発達しながら西寄りに進み、台風19号に比べると少し北よりに進む可能性があります。今後の進路の変化に注意が必要です。
19号はフィリピンの東の海上を西寄りに進んでおり、今後は11月1日(日)に「非常に強い」勢力でフィリピンに接近、上陸するおそれがあります。進路に当たる地域では暴風雨による被害に警戒が必要です。
▼台風19号 10月31日(土)6時
存在地域 フィリピンの東
大きさ階級 //
強さ階級 猛烈な
移動 西南西 20 km/h
中心気圧 915 hPa
最大風速 60 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 85 m/s
台風20号は台風19号に比べると少し北よりに進む可能性があります。11月2日(月)以降の予報円が大きく、まだ進路は定まっていません。
▼台風20号 10月31日(土)6時
存在地域 マリアナ諸島
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 北西 30 km/h
中心気圧 1000 hPa
最大風速 18 m/s
最大瞬間風速 25 m/s
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海水温高く、西寄りに進みながら勢力を発達・維持
台風19号・台風20号の進路にあたる、フィリピン東の太平洋の海面水温は、今でも濃いオレンジ色などの29℃以上となっており、台風のエネルギー源となる水蒸気の供給を受けやすい状況です。また、地上と上空の風の強さの差も小さく、台風が発達しやすい条件が揃っています。
そのため、2つの台風は今後も発達・維持を続ける見込み。20号は11月5日(木)には非常に強い勢力になると予想されています。
台風20号は今後の進路に注意
台風19号は、フィリピンを通過して勢力を落としながら、南シナ海を西へ進む予想です。
台風20号は、19号よりもやや北側を進む予想で、2日(月)以降はフィリピンの東の海上で速度を落とすと見られます。その後は予報円が大きいことからもわかるように、今の段階では進路がまだ定まっていない状況です。最新情報をこまめに確認して、今後の進路の変化に注意してください。
10月に台風発生が7つ 過去最多タイ
台風20号は今年10月に入ってから7つ目に発生した台風となります。10月の台風発生数の平年値は3.6個なので平年の約2倍に当たり、2013年や1992年、1984年に並び、10月の台風発生数としては過去最多です。
例年は11月でも2~3個の台風が発生しますので、南の海の台風シーズンはまだ終わりとは言えません。
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台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風19号の名前「コーニー (Goni / 고니)」は韓国が提案した名称で、白鳥(コハクチョウ)のことを意味する韓国語からとられています。
台風20号の名前「アッサニー (Atsani)」はタイが提案した名称で、雷のことを意味する言葉です。
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