Twitterが『2019年に最もリツイートされたツイート』を発表しました。記念すべき2019年最高RT記録は、なんと”タマゴの写真”でした。
このタマゴのツイートに「前澤友作氏の430万ツイートを追い越そう。やってやろうぜ!」と記されているとおり、最高リツイート記録は元ZOZOTOWN社長の前澤氏が保持してるんじゃなかったかとお思いの方も多かろうとは思いますが、Twitterによれば、何らかの報酬と引き換えにリツイートを募る投稿は今回の集計対象から外しましたとのこと。
みごと1位に輝いたタマゴのリツイート数は記事執筆時点で96万弱。惜しくも100万には届いていないもののそれほどまで多くの人がこのツイートをRTしようと思ったことには驚きです。
つづく第2位は韓国のアイドルグループBTSのジョングク氏が投稿した他愛のないリップシンク動画。記事執筆時点では1位のタマゴよりも多いリツイート数になっていますが、これはTwitterが順位を発表した後に突然リツイートが増えたため。なんというか、ナントカスタイル的な話です。ただし、これに関してもTwitterは1アカウントの複数リツイートは集計しないとの方針を後に説明、したがって順位は覆りません。
第3位はネタ動画。悲鳴とともに逃げ惑う大勢の人を追いかけてきたのは...というTwiiterによくあるパターンの動画ですが、ベタすぎるオチながらわざわざ逃げる方向を変えて天丼にしたあたりが票を伸ばす要因になったかもしれません。続く4~5位も動物の動画ネタでした。
一方、もっともコメント付きリツイートの多かったツイートは、南アフリカ共和国やレソト王国の公用語であるセソト語のフレーズ“O jewa ke eng?”。意味ははっきりとしてはいないものの、強いて言えば「あなたが気になっているのは?」。ツイートしたのは南アフリカの女性向けインターネットマガジンのアンバサダーKeabetswe氏ですが、このフレーズはインターネットミーム化しており、会話がバイラル化してリツイート数が増えたようです。
2~4位も同様のミーム化された言葉をきっかけに拡がった会話が何十万ものコメント付きリツイートになっていったパターン。ただ、5位に入ったレディ・ガ・ガのツイートは完全に意味不明。しかしこれに反応したファンもなかなかの強者で、意味不明なツイートでかえしたり、解読大喜利をやっていたりと何やら楽しそうな雰囲気。どういうわけかこのツイートだけは2012年に投稿されています。
そのほか、最も議論されたテレビ番組の1位は『Game of Thrones』、2位『Stranger Things』3位『The Simpsons』。映画に目を移すと1位『The Avengers:Endgame』、2位『Toy Story 4』、3位『Joker(2019)』といずれも順当な感じ。映画の6位に『天気の子(Weathering With You)』が大健闘でランクインしました。
ちなみに、Twitterは国別でもランキングを発表しています。日本国内のランキングも12月10日に発表済み。ただ全般に著名人と企業に関するものばかりで、意外性という点でこれといったものが見当たらないのがなんとも日本的と言えば日本的でした。
(2019年12月14日 Engadget日本版「2019年のTwitterリツイート数世界一は『タマゴの写真』。元ZOZO前澤氏の記録は報酬がらみのため集計外」より転載)