アメリカンフットボールNFLの王座決定戦のスーパーボウルが2月2日(日本時間3日)に開かれる。2020年はサンフランシスコ・49ersとカンザスシティ・チーフスがフロリダ州マイアミのハードロック・スタジアムで激突する。放送予定や、普段はアメフトに馴染みのない人でも楽しめる魅力をまとめた。
アメフトは、野球、バスケットボール、アイスホッケーと並ぶアメリカの「国技」。中でもアメフトの人気は最も高く、スーパーボウルはアメリカ最大のスポーツイベントといわれる。近年は減少傾向といわれるものの、テレビ中継の視聴率も40%を超えることもあり、調査会社ニールセンによると、2019年のテレビ視聴者数は推定1億70万人にのぼった。
今年のスーパーボウルに出場を決めたのは、サンフランシスコ・49ersとカンザスシティ・チーフス。7年ぶりのスーパーボウル出場となる49ersは、平均獲得ヤード数がリーグ2位を誇るラン攻撃が注目される。対するチーフスは、半世紀ぶりのスーパーボウル出場。NFLきってのスタープレーヤー、パトリック・マホームズを中心に繰り出されるパス攻撃が魅力だ。
試合は日本時間2月3日午前8時半キックオフ。日本でもNHK BS1が午前8時から生中継するほか、有料のケーブルテレビやネット中継サービスに登録すればライブで見ることができる。NHK BS1では午後11時に録画放送もされる。
スーパーボウルで注目されるのは、試合の行方だけではない。ハーフタイムにフィールド上で披露される「ハーフタイムショー」の豪華さでも知られる。これまでも、マイケル・ジャクソンやプリンス、最近ではブルーノ・マーズとレッド・ホット・チリ・ペッパーズの共演など、トップレベルのアーティストが登場してきた。
今回のハーフタイムショーは、ジェニファー・ロペスとシャキーラが共演。プエルトリコ出身のジェニファーとコロンビア出身のシャキーラは、ラテンアメリカ諸国でも絶大な人気を誇り、ヒスパニック系住民が多く暮らすマイアミ開催ならではの人選といえる。
ハーフタイムショーでは、1月26日にヘリコプター事故で亡くなったNBAの伝説的スター、コービー・ブライアントさんの追悼イベントも予定されている。
そして、もう一つ注目されるのが、中継の合間に流されるテレビCMだ。高視聴率を背景に、世界に名だたるトップ企業が、このために作ったスペシャルCMを流すことで知られる。ハリウッド俳優を起用したり、派手な演出があったりと、見応えのあるものが並ぶ。CM料も桁違いで、30秒CMを1回流すだけで560万ドル(約6億円)かかるともいわれる。
試合はもちろん、ハーフタイムやCMの時間まで、一時も目が離せないスーパーボウル。普段はアメフトに馴染みがない人も、楽しめることは請け合いだ。