新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。2月13日には国内で初めての死者が確認されたほか、和歌山県の病院では院内感染も疑われる事態になっている。マスクを着用している人も目立ち、ドラッグストアなどではマスクが売り切れるケースが増えている。しかし、せっかく入手したマスクも、正しいつけ方をしないと効果が望めない。マスクの効果と正しい付け方を調べた。
■マスクの正しいつけ方
まず、市販の不織布製マスクについて、正しい着用法について紹介する。
①マスクをつける前に手を洗う
②マスク表面のひだを伸ばして鼻からあごまでしっかりと覆う。
③鼻の部分は、ワイヤーを折り曲げて隙間のないようにする。(鼻やあごを出してマスクを着用すると、効果は見込めない)
自治医科大付属さいたま医療センターによると、顔とマスクとの間に隙間ができないようにフィットするサイズを選ぶこともポイントという。︎
■マスクは外し方が大事
さらにポイントとなるのが、マスクの外し方だ。マスクの表面には触れず、耳を掛けているゴムの部分のみをもって外す。ゴミ箱に捨てた後は、手を洗う。
また、東京総合保健福祉センター江古田の森によると、マスクは原則として使い捨てで、1日1~2枚程度使用することが適切だという。咳やくしゃみをしている人と接した場合は、マスク表面にウイルスが付着している可能性もあり、すぐに交換すべきだという。︎
■マスクの効果は?
そもそも、マスクはどういう時に着用するのが最も効果的なのか。
厚生労働省は、咳やくしゃみといった症状のある人へのマスク着用をすすめる。マスクは、咳やくしゃみによる飛沫や、それらに含まれるウイルスなどの飛散を防ぐ効果が高いと指摘。その上で、「咳やくしゃみなどの症状のある人は積極的にマスクをつけましょう」と呼びかける。
咳などの症状がない人が、予防目的でマスクをつけることの効果はあるのか。厚労省は換気の不十分な、混み合った乗り物や屋内などで着用することについては「一つの感染予防策」とする。一方で、屋外や混み合っていないところでは「マスクを着用することによる効果はあまり認められていません」としている。