JR東日本は、山手線の「高輪ゲートウェイ」駅に、パナソニックの最新の照明技術を導入しています。
それが、季節や時間帯、天候に応じてLED照明の色温度が変化するシステムです。ホーム上の照明は、太陽の移ろいに応じて色温度が5000Kから3000Kまで変化。昼間は膜面から降り注ぐ自然光とLED照明の調和を図るほか、夕方には電球色となり、木質仕上げの空間との調和を図っています。
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なお、駅の大規模な照明を動的に調光するには、技術的な苦労があったといいます。まず、調光には電力線とは別に、制御用の配線が必要です。最先端の建築デザインを採用した同駅では、美観上の問題から配線はできるだけ隠す必要があります。
そこで採用したのが電力線通信(PLC)技術です。これは、JR東日本とパナソニックが共同開発したもので、追加の配線不要で、電力線だけで調光の制御が可能に。また、駅構内で飛び交う無線電波や、電車の発着時に出る電磁波を受けても誤動作しないよう工夫を重ねたといいます。
こうした照明制御を導入したのは、JR東日本の駅ホームでは高輪ゲートウェイ駅が初めて。『建築と融合した照明』を目指したといいます。
詳細は特設ページにて解説されています。
(2020年3月16日Engadget 日本版「JR高輪ゲートウェイ駅に最新照明、時刻や天候で色温度が変化」より転載)を文字リンクにして挿入
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