「アベノマスク」都内で配布始まり、賛否の声。「素材しっかり」「少し小さい」

5月中に全都道府県に配送を終える予定としている。
各家庭に配布された布マスク。「3つの密を避けましょう!」と書かれた案内が添えられている=2020年4月17日午前10時26分、東京都世田谷区、増山祐史撮影
各家庭に配布された布マスク。「3つの密を避けましょう!」と書かれた案内が添えられている=2020年4月17日午前10時26分、東京都世田谷区、増山祐史撮影
朝日新聞社

「素材しっかり」「少し小さい」 届いた布マスクに賛否

 政府が全世帯に配る布マスクの配布が17日朝、全国に先駆けて東京都で始まり、一部の家庭の郵便受けに届けられた。安倍晋三首相の重点施策で「アベノマスク」と呼ばれる。費用は約466億円。

 世田谷区の主婦山口ヨシ子さん(78)は「思っていたよりもしっかりした素材。ちゃんと包装もされてて安心しました」と話す。自宅にあるマスクは10枚ほど。「なくなれば買い物の時にどうしようかと不安だった。とても助かります」

 一方、美容室で働く酒井豊子さん(63)は「少し小さいと思う。長時間動いてたらずれてきて、鼻が出ちゃうのでは」。自宅には娘の分も合わせて40枚ほど予備があるという。「急ぎでマスクが欲しいわけではない。医療現場や足りない人に多く配れるように、お金を使ってほしかった」

 厚生労働省は、5月中に全都道府県に配送を終える予定としている。配布状況を示すサイトでは17日午後8時時点で、東京都以外の道府県はいずれも「準備中」となっている。(増山祐史)

(朝日新聞デジタル 2020年04月18日 07時49分)

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