映画「沈黙の戦艦」や「暴走特急」などで日本でも知られるアメリカの大物俳優、スティーブン・セガールさん(65)が2人の女性からレイプやセクハラ被害を訴えられた。3月19日、米タイムズ紙などが報じた。
元女優のレジーナ・シモンズさんと元モデルのファビオラ・デービスさんが、記者会見で明らかにした。#MeTooムーブメントの流れを受けて被害を告発することにしたという。
シモンズさんは、25年前に映画「沈黙の要塞」のパーティという名目でセガールさんの自宅に招かれた。実際、自宅には誰もおらず、彼女はセガールさんに寝室に連れていかれ、首にキスされレイプされた。被害の後、金品の受け取りを求められたという。
シモンズさんは、それまで別の男性の前で裸になったことはなかったと明かした。
デービスさんは約15年前、オーディションと称してホテルの部屋に呼ばれ、セクハラ行為を受けたと告白。セガールさんに、着用していたビキニの中に手を入れられ、胸や女性器を触られたという。
当時17歳だったデービスさんは、その後うつや不安障害、トラウマなどの強いストレスに悩まされたと語った。
セガールさんは、2人の訴えに対してコメントを出していない。セガールさんは2017年10月以来、複数の女性からセクハラの告発を受けていたが、いずれも否定している。
性の被害は長らく、深い沈黙の中に閉じ込められてきました。
セクハラ、レイプ、ナンパ。ちょっとした、"からかい"。オフィス、教室、家庭などで、苦しい思いをしても私たちは声を出せずにいました。
いま、世界中で「Me,too―私も傷ついた」という言葉とともに、被害者が声を上げ始める動きが生まれてきています。
ハフポスト日本版も「Break the Silence―声を上げよう」というプロジェクトを立ち上げ、こうした動きを記事で紹介するほか、みなさんの体験や思いを募集します。もちろん匿名でもかまいません。
一つ一つの声を、確かな変化につなげていきたい。
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