東日本大震災から10年となる今日、私たちは日本の犠牲者に哀悼の意を表します――。
2011年に発生した東日本大震災から10年となる3月11日、様々な国が犠牲者を追悼するメッセージを寄せた。
カナダのトルドー首相は「10年前、世界で最も大きな地震の一つが日本北東部の海岸で地震が発生し、津波が多くの人たちの命を奪いました。ちょうど10年となる今日、私たちは犠牲者に哀悼の意を評します」とツイートした。
さらにトルドー首相は声明で、10年前に地震や津波で世界中の人たちがショックを受けたことを振り返りながら「この10年で国を復旧・復興させた、日本の人たちの驚くべき強さや決意に敬意を表します」と述べた。
また「カナダ政府を代表し、この悲劇で亡くなった方の追悼の輪に加わることを、全てのカナダ国民に呼びかけます。より明るい、そして回復力のある未来のために働く全ての人に心から感謝します」と、カナダの人たちにも追悼を呼びかけている。
オーストラリアは、マリズ・ペイン外務・女性問題担当大臣が声明を発表し、「東日本大震災から10年目の今日、友人である日本の皆さんとともに、亡くなった方に思いを馳せたい」とコメントした。
ペイン氏は、東日本大震災の時にはオーストラリアが都市捜索救助隊や物資を日本に送った一方で、2019-20年のオーストラリアの森林火災の時には日本から自衛隊が派遣されたことに触れ、「困難に直面した時に助け合うことで、日本とオーストラリアのパートナー関係は強まっている」と述べている。
また、東日本大震災の発生直後に「トモダチ作戦」を展開し、捜索や救助や復興支援にあたったアメリカは、国務省が声明を発表。
「アメリカ合衆国も日本の人たちとともに、犠牲者やいまだ行方不明の方々を追悼します。そして家や生活やコミュニティを建て直してきた日本の回復力に敬意を表します」と伝えた。
アメリカのトモダチ作戦では、最も多い時には約2万4000の人員が災害対応や人的支援をした。
一方、その前に起きた2001年9月11日の同時多発テロや2005年のハリケーン・カトリーナの時には、日本がアメリカに救助隊を送っている。
国務省はそういったこれまでの相互支援を紹介しながら、「今後起こりうる災害などの困難時にも、日本と友人としてともに協力していく」とした。