シュルツ氏は2018年の夏に、約30年を共にしたスターバックスを去った。その際「人生の次の章は、これからどのように社会に還元できるか考えていきたい」と述べていた。
長年民主党支持者として知られていたが、「両党とも国民のニーズに応えていない」とコメントし、独立系候補としての出馬を"真剣に"考えている、とTVインタビューで語った。しかし、シュルツ氏の出馬は民主党の票を分割し、トランプ氏の再選に有利に働く、という声が上がっている。
そんな中、スターバックスがアメリカの社員にシュルツ氏の出馬に関する質問への対応マニュアルを配布したようだ。スタッフに配られた「今週のアップデート」には、シュルツ氏が新たに発売した本『From the Ground Up(一から)』の内容に加え、「もし顧客が"攻撃的な政治的意見を話し始めたら」「シュルツ氏の政治的意見を質問したら」どのように状況を「拡散する」のか、という内容が含まれていた。
内容は以下のとおり:
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パートナー達(社員やアルバイト等のスタッフ)は、顧客やメディアにハワード(シュルツ氏)の政治的意見を求められるかもしれない。その際は、下のポイントを心得て欲しい。
・もし顧客が、スターバックス店舗でハワードの本を売っているか?と聞かれたら:
ーいいえ。本は本屋とネットで売っています。
・もし顧客が攻撃的な政治的意見を言ったり、質問してきたら、以下のコメントを使い状況を拡散する:
ー私たちは全ての人の意見を尊重します。私たちの目標はコーヒーを通して、人々がコミュニティとして集まれる、暖かく、居心地の良いスペースを提供することです。
・ハワードの政治的意図を聞かれたら:
ーハワードの未来は彼の自由です。
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TVインタビューでは、今後シュルツ氏支持のバッジをスターバックスのスタッフが付けるのか?質問されたが、シュルツ氏とスターバックスは「完全に離れている」と答えた。
また、スターバックス現CEOのケビン・ジョンソン氏が公表したスタッフ向けのオープンレターには、会社としてシュルツ氏の出馬を支持するかと言う問いに対して、「私たちは国の政治運動には関与しません。...各スタッフはそれぞれ、国の将来を考えた選択肢を選ぶ権利があります」と明記した。
ハフポストUS版の記事を翻訳、編集、加筆しました。