アメリカ・フィラデルフィアのスターバックスで7月3日までに、吃音の男性に差別的な態度をとった社員が解雇された。
きっかけは、店員に失礼な態度を取られたサムさんの友人・レクウィジットさんのFacebook投稿だった。
レクウィジットさんはサムさんがお店で差別的な態度を取られたことや、その後、カスタマーサービスにメールで苦情を入れたところ、ポイント外れの定型文で返信が来たと綴った。
投稿全文(訳)
(アップデート情報:スターバックスはこの投稿にコメントし、サムに連絡しました。)
スターバックスのページへの僕の投稿が削除されてしまったので、再度ここに何が起きたか書きます。
僕の友人のサムがスターバックスでコーヒーを注文する時に、自分の名前をどもりながら伝えました。そしたらバリスタは「オーケー、さ、さ、さ、サム」と応じました。
その後、コーヒーを受け取ったサムは衝撃を受けました。カップに書かれた名前が「SSSAM」とつづられていたからです。本当にバカにした態度です。
その後、サムはスターバックスのカスタマーサービスにメールで起きたことを伝えました。しかし彼らの返信はフォーマット通りの杓子行儀なもので「名前の書き方について失礼があり、申し訳ございませんでした。5ドルのギフトを贈ります」と書かれていました。
スターバックスの謝罪は、ポイントがズレてます。
吃音を持つ人たちにどう「接するか」の話をしているのであって、どう「名前をつづるか」の話はしていません。
僕は、誰かを困らせたくてこれを書いている訳ではありません。スターバックス店員さんたちに、(吃音に対する理解や)認識を高めていただきたくて書いています。
世の中には、しゃべることに障害がある人がたくさんいます。サムよりももっと状況が悪い人もいます。そして彼らは皆、自尊心や自信をなかなか持てずにもがいています。
人から、特にサービス業の方々から、こうした扱いを受けてしまえば、心は傷つくばかりです。
どうか、スターバックスの方々にはそのことを心に留めておいていただきたいです。
(サムがフィラデルフィアのウォルナット通りと34番通りの交差点の角のスターバックスに行ったのは6月27日のことでした。)
レクウィジットさんの投稿が一気に拡散されると、スターバックスは「私たちは差別を一切許しません。迅速に対応します」とコメントを書き込み、対応を急いだ。
スターバックスは7月3日、レクウィジットさんにFacebook上で、当該の社員はもうスターバックスで働いていませんと伝えた。ハフポストUS版が同社に取材したところ、社員は確かに解雇されたという。
研修もしているのに...
アメリカのスターバックスでは過去にも、黒人やラテン系のお客さんへの差別的な対応が問題になったことが何度もある。
5月29日には、人種差別に関する研修のためにアメリカ国内の直営店を一斉に休業。約17万5000人の従業員に、講習を受けさせていた。