「スパイ活動をした」として、アメリカ領海の上空で撃墜された中国製の気球について、同国の政府関係者が「同様の気球が日本上空でも活動していた」という趣旨の発言をしていると2月6日に報じた。
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アメリカの有力紙ワシントン・ポストによると、複数の政府関係者が次のように述べているという。
<中国南岸にある海南省の一部で数年間運用されてきたスパイ気球の取り組みは、日本、インド、ベトナム、台湾、フィリピンなど、中国が戦略的関心を持ち始めた国や地域の軍事資産に関する情報を収集してきた>
また、アメリカの政府高官が日本など、中国に軍事施設を狙われた国の政府関係者と具体的な情報を共有し始めたとも同紙は報じている。この高官は「同盟国やパートナー諸国は、このことに大きな関心を寄せている」と述べているという。
磯崎仁彦官房副長官は6日の記者会見で「(撃墜された気球との)関連性も含め、引き続き分析を進めている。動向などを注視し、警戒・監視を切れ目なく行い、万全を期す」と述べている。