「世界最強」ロケット、打ち上げに成功 米スペースX
米宇宙企業スペースXが開発した「世界最強」の大型ロケット・ファルコンヘビーが米東部時間6日午後3時45分(日本時間7日午前5時45分)、フロリダ州の米航空宇宙局(NASA)ケネディ宇宙センターから打ち上げられた。今回は初の試験飛行で、積み荷は真っ赤な電動スポーツカー。同社が開発した宇宙服を着たマネキンが乗っており、地球と火星の間の太陽を回る軌道を目指している。
ファルコンヘビーは全長約70メートルで2段式のロケット。1段目はすでに40回以上の打ち上げ実績のある同社の中型ロケット・ファルコン9を3機束ねたような外観で、27基のエンジンを持つ。1段目は切り離し後に地上に誘導して着地させることにも成功した。
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ファルコンヘビーはファルコン9の3倍以上のパワーがあり、低軌道に63・8トン、火星までだと16・8トンの荷物を運ぶことができる。同社によると、現役で最も強力なロケット・デルタ4ヘビーの2倍以上の打ち上げ能力があり、「世界最強」をうたっている。(香取啓介)
(朝日新聞デジタル 2018年02月07日 07時34分)
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