窓ガラスに銃撃を受けながらも現金輸送車を強盗から守った運転手は、車載カメラの映像がSNSで広まったことで英雄となった。しかし、そのことが理由で犯人グループから殺害予告を受けて家族とともに保護されている。
■銃撃を受けながらたくみな運転で避ける
現地のニュースサイト「News24」によると事件が起きたのは4月22日、南アフリカの首都プレトリアの路上だった。
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現金輸送車を運転中に武装集団が乗る車の襲撃を受けた。防弾ガラスの窓は数発の銃弾を受けてヒビが入った。運転手はたくみな運転で襲撃を避けた上で、最後はライフルを掴んで車外に出て立ち向かった。強盗集団は何も取らずに立ち去ったが、まだ逮捕はされていないという。
■メディアの注目を集めた後に殺害予告を受ける
襲撃を受けた際の車載カメラの映像がネット上に流出して、各地のメディアが報じたことで、運転手は「真の英雄だ」と称賛の的になった。勤務先の警備会社の公式Facebookによると、運転手はレオ・プリンスルーさん。南アフリカ警察特殊部隊の元隊員で、社内で指導教官も務めているという。
映像が拡散したことで、プリンスルーさんの存在はメディアの注目を浴びたが、同時に危険な状態に陥ることになった。犯行グループとみられる人物から殺害予告を受けたことで、家族とともに保護されているのだ。
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プリンスルーさんが勤務する警備会社のマネージングディレクターが「犯行グループの関係者とみられる何者かからプリンスルーは殺害予告を受けた。私たちは深刻に受け止めている」と述べたと、News24は5月5日に報じている。