韓国の華城(ファソン)で30年前に起きた連続殺人事件の容疑者が9月18日、特定された。この事件は女性10人が殺害され、映画のモチーフにもなる代表的な未解決事件だとして知られていた。
「華城連続殺人」として知られるこの事件は、1986年から1991年にかけて、現在の京畿道華城市で起きた殺人事件。韓国史上最大の未解決事件として知られている。
被害者の女性は14歳〜71歳。強姦された上に殺害され、山中や畑などに捨てられるといった被害が連続して発生しており、周囲の市民を震撼させた。
京郷(キョンヒャン)新聞によると京畿南部地方警察は9月18日、現在刑務所に収監中の男を容疑者として特定したと明らかにした。
「7月中旬ごろ、華城事件の証拠品の一部から採取したDNAと一致した対象者がいると言う通報を受けた」とのこと。
華城連続殺人事件の最後の事件が起こったのは、1991年4月3日。容疑者が逮捕されないまま、2006年に公訴時効が終わり、長期未解決事件となっていた。当時、のべ180万人の警察官が捜査に投入され、3000人の容疑者が捜査を受けたことで知られている。
事件は演劇「私に会いに来て」や、これを映画化した「殺人の追憶」、そしてドラマ「シグナル」などで広く知られている。
<当時配布されていた容疑者の人相特徴>
・年齢:24〜27歳
・身長:165〜170cmくらい
・顔はやや細長い、鼻が少し高く目元が怖い印象を与える形
・髪はスポーツ型、普通の体格
この記事はハフポスト韓国版を翻訳・編集しました。
【UPDATE 2019/9/20 15:10】当初の記事で、映画のタイトルを「殺人の記憶」と記していましたが、邦題に合わせて「殺人の追憶」としました。