ソニーは9月15日、 35mmフルサイズのセンサーを搭載したコンパクトなミラーレス一眼カメラ「SONY α7C」を発表した。バッテリーとメモリーカードを含む重さが約509gと軽量でコンパクトなのが特徴だ。10月23日に発売される。
オープン価格だが、デジカメWatchでは、店頭予想価格はボディ単体が税別21万円前後、レンズキットは税別24万円前後と報じている。
■「α7III」に比べて140g近い軽量化
2018年に発売された「α7III」が約650gだったのに比べると、140g近い軽量化を実現。併売されるキットレンズ「FE 28-60mm F4-5.6」が約167gなので、α7Cとレンズと合わせても約676gと軽量。高画質なフルサイズセンサーのカメラを気軽に持ち運べるようになりそうだ。
15日に発表された紹介動画では冒頭で「フルサイズ一眼は圧倒的な描写力を実現します。それでも大きく、重いという印象をお持ちの方に向けて、新しいコンセプトのαを紹介します」とテロップが出ていた。
「α7III」と同様に、動物の瞳に焦点を合わせる「瞳AF」を搭載。ボディカラーはシルバーとブラックの2色だ。
ソニーではα7Cについて、ボディ内光学式手ぶれ補正機能を搭載した中では「世界最小・最軽量のフルサイズミラーレスカメラ」だと公式サイトで主張している。
■先行するSIGMA fpとの違いは?
一方、2019年にシグマが発売した「SIGMA fp」も「世界最小・最軽量」を公式サイトで謳っている。こちらは422gなのでα7Cよりも軽いが、ボディ内光学式手ぶれ補正機能もなければ電子式ビューファインダー(EVF)もなく、背面液晶も固定式。機械式ではなく電子式のシャッターのみ搭載と、軽量化に向けて割り切った作りとなっている。
とにかく軽いカメラがいい人は「SIGMA fp」。手ぶれ補正や電子式ビューファインダーなどの豊富な機能が欲しい人は「SONY α7C」がお薦めだ。
両製品の仕様を比較してみた。
■SONY α7Cの特徴(公式サイトなどから)
撮像素子:35mmフルサイズ (35.6 x 23.8mm)、Exmor R CMOSセンサー
有効画素数:約2420万画素
動画の最長連続記録時間:220分
電子式ビューファインダー:あり
ボディ内光学式手ぶれ補正機能:あり
背面モニター:バリアングルタイプ
シャッター:電子制御式縦走りフォーカルプレーンシャッター
外形寸法:約124.0 x 71.1 x 59.7mm
質量:509g(SDカード, バッテリー込み)
■SIGMA fpの特徴(公式サイトなどから)
撮像素子:35mmフルサイズ(35.9mm×23.9mm)裏面照射型ベイヤーCMOSセンサー
有効画素数:約2460万画素
動画の最長連続記録時間:120分
電子式ビューファインダー:なし
ボディ内光学式手ぶれ補正機能:なし
シャッター:電子シャッター
背面モニター:固定式
外形寸法:112.6 x 69.9 x 45.3mm
質量:422g (SDカード, バッテリー込み)