世界で最も人気のあるスポーツ「サッカー」のファンはどれくらいの規模で、他のビッグスポーツと比較すると、どの程度差があるのでしょうか。
北米、南米、欧州、中東、そしてアジアの18のマーケットにおける調査から得られたニールセン スポーツのデータでは、回答者の40%以上がサッカーに「関心がある」、あるいは「とても関心がある」ことを示しました。
調査結果を対象地域の人口に換算すると、7億3600万人に匹敵します。2位に入ったバスケットボールは興味度が36%で、人口に戻すと6億2600万人。また、ラグビーは12%で2億700万人となります。
国別では中国が2013年の27%から2017年には32%に増加しており、同様にインドは30%から45%へ、アメリカは28%から32%へそれぞれ増加しています。
一方で、ブラジルのように顕著に下向きの動きを見せたところもあります。これは恐らく、2014年のワールドカップでピークに達したゆえの下落であると思われ、関心度は2013年から2017年にかけて、72%から60%まで下がっています。
◆世界におけるサッカーの女性ファンの規模
サッカー人気は男性に限ったことではありません。調査したスポーツの中では女性にとっても最も人気があり、調査対象の18マーケットでは、3分の1にあたる31%がサッカーに関心があると答えています。2位に入ったのは28%のバスケットボールで、3位以下には陸上競技(26%)、テニス(25%)が続きました。
男性に絶大な人気を誇る(18マーケットで54%)サッカーに対する関心度の男女間の比率は64:36となりました。これは他のスポーツでも見られる傾向ですが、テニスと陸上競技は例外的な存在で、どちらも比率は55:45(男子:女子)となっています。
FIFAワールドカップはメディアと世間の注目が急激に高まるため、女性ファンのような新規層を獲得する重要な機会になります。そのため、サッカーの出資者たちは、2018年のロシア、そしてその翌年にフランスで開催される女子ワールドカップをしきりに心待ちにしています。
女子ワールドカップは女性の間で非常に人気が高く、FIFAが2018年4月に21マーケットのターゲットに調査したデータによると、58%の女性が「非常に魅力的」と答えています。現在行われている2018年のロシアW杯が絶好の機会となります。ニールセン スポーツの調査のデータによると、70%の女性が「非常に魅力的」と答えています。