ハリケーン被害に見舞われた後のアメリカ南部の海岸で奇妙な生き物の死骸が見つかり、Twitter上で話題になっている。
発見したのは、アメリカの野鳥保護団体「全アメリカオーデュボン協会」(本部・ニューヨーク)のソーシャルメディアを担当しているプリーティ・デサイさん。8月下旬にテキサス州を直撃したハリケーン「ハービー」が野鳥の生息地などにもたらした被害を調べていたところ、海岸に打ち上げられた奇妙な生き物の死骸を見つけた。
デサイさんによると、死骸は60~90センチ程度で、細長い形をしていた。「全くの予想外の発見で、浜辺で見つかるようなものではなかった。『これは珍しい』というのが最初のリアクションでした」とデサイさんは振り返る。
デサイさんは正体を突き止めようと9月7日、生き物の写真をTwitterに投稿。グーグルで音声検索する際の「オッケー、グーグル」をもじって、「オッケー、生物学。一体これは何?テキサスのビーチで見つかりました」とつぶやいた。
これに対し、たくさんのユーザーが反応。「歯があることや体の形状からウナギだと思う」「アナゴだ」「ホラー映画で見たな」などのコメントが相次いだ。
結局、この生き物の正体は何だったのか。最終的に落ち着いたのが、ウミヘビの一種という見方だ。国立自然史博物館(ワシントン)のウナギ専門家、ケネス・タイ氏が示しており、自然系ニュースサイト「アースタッチ・ニュースネットワーク」によると、タイ氏は、生物の特徴的な牙や形からそう判断したという。
同サイトによると、この種のウミヘビは通常、深さ30~90メートルの海中に生息しており、ほとんど砂などの穴の中にじっとしているという。「テキサスを最近襲った天候による強い風と海水の流れが原因で、一部の生物が死んだ可能性がある。ウミヘビが危険を冒して浅瀬にやってくるかは定かではない」とタイ氏は話した。