PRESENTED BY SK-II

LiLiCoさん流「なりたかった自分」になる方法。「チャンスは掴むものではなく、作るもの」と語る理由とは #SKII

50歳にしてミュージカル初出演など、夢を実現してきたLiLiCoさん。苦節時代の葛藤と、夢を叶える方法とは? 火の鳥NIPPONら女性アスリートのプレッシャーとの戦いを描いた「SK-II STUDIO」のアニメ「VSシリーズ」を、自らの経験に重ねながらレビュー。#CHANGEDESTINY
Yuko Kawashima

スウェーデン人の父、日本人の母を持ち、18歳で来日したLiLiCoさん。50歳になった2021年は、目標だったミュージカルにも初出演した。LiLiCoさんが「夢は当然叶えられる」と断言する理由と、その方法とは。人から決めつけられた限界、外見偏重による決めつけ…現代のプレッシャーを描いたSK-IIのアニメ「VSシリーズ」を読み解きながら聞いた。

■32年前、“ハーフ”であることはマイナスでしかなかった

━━ 子どもの頃の夢と、来日時の活動を教えてください。

子どもの頃、自分がなりたかったものは「今の自分」。幼い頃から、50歳でミュージカルをやろうと思っていて。そしたら本当に50歳の2021年、初上陸するミュージカルのオリジナルキャストになれたんですよ。 

Yuko Kawashima

とはいえ、最初からうまくいったわけではないです。32年前、18歳で芸能界を目指して来日した頃は、必死で日本人になろうとしていて。日本にいたおばあちゃんも「売れたいんだったら日本語を覚えて、日本の文化にちゃんと合わせてね」と言っていたし、マネージャーも「俺がこれ黄色だと言ったら、黄色だから」と。私は、嫌々ながら「はいはい」と、うなずくばかり。

そもそも、当時の芸能界では、“ハーフ”であることはマイナスでしかなかった。面白い日本語をしゃべる外国人タレントがやっと出始めた時代。ある時、トレンディドラマを作っていたプロデューサーに代表電話から電話をかけたら、会ってくださることになって。「ドラマに出たいです」と言ったら「日本のドラマは現実を描くから、ハーフの君は出られない。だから映画に行きなさい」って。普通だったらすごく傷つくと思うんですけど、「よっしゃ」と思って映画の世界へ。Vシネマの仕事を見つけたんです。

■いじめられっ子が「宝」と呼ばれるまで

Yuko Kawashima

テレビ進出のきっかけは、声優として出た雑誌で好きな映画を紹介したこと。「ここから何かが生まれるかもしれない」と思って、あえてバラエティに富んだものを3本挙げたんです。そしたら本当に「王様のブランチ」の放送作家さんが連絡をくれて、出演につながりました。

でも、「あなたは日本人になりすぎてつまんない」って今度はテレビ業界の人に言われたの。

そこで「あ、2つの文化を持っているって、すごく大事なこと」ってわかってきた。時代も変わって、みんながすごいと思うものが40年前と真逆になったんですよ。10歳の時、スウェーデンではアジアの血が入っていることで、めちゃくちゃいじめられました。 

Yuko Kawashima

でも、今スウェーデンに帰ると「待ってください、どこの血が入っているんですか」って声をかけられる。「日本とスウェーデンです」と答えたら「珍しい組み合わせ、宝ですね」って。「おいおいおい」ってびっくりです(笑)。

■「これ、違った」と夢を消してもいい

━━ 時代も変わり、テレビ出演をきっかけにチャンスを掴まれた?

ううん。チャンスなんて人生で2回くらいしか来ない。だから、チャンスは掴むんじゃなくて、「作る」んです。もちろん声をかけていただいたのは素敵なプレゼントだったけど、種を蒔くのは私。どんなことでも、初めは社会に合わせて、次はどんどん自分の色に染めて、最後は自分の手のひらで転がすことが大切。

それから、変化を恐れてはダメ。「この前と言っていることが違う」って言う人がいるけど、人は成長するから当たり前です。だから「毎日笑顔」とか、座右の銘は絶対に持たない(笑)。 

Yuko Kawashima

素敵な先輩方に話を聞いて新しい夢が生まれる時もあれば、「一緒に仕事したいな」と思った会社と仕事してみたら、あんまり良くなかったこともある。その時は「これ、違った」と、その夢を消してもいいんです。でも、本当にやりたいことは、努力して努力して、最後にちょっと勇気を出して実現させる。それは昔から変わらない。

■弱い層と強い層。ミルフィーユみたいな心

━━ 努力と勇気で困難を乗り越え、夢を叶えられてきたのですね。女性アスリートたちがプレッシャーという困難に挑む姿を描いたSK-IIのアニメ作品「VSシリーズ」が、話題を集めています。作品をどう捉えましたか。

バドミントン・髙橋&松友ペアの「VSマシーン」は、マシーンのような完璧さを求められる話で、誰もが自分に置き換えられるのがいいですね。芸能界も同じで、誰かが休まなきゃいけなくなると「そもそも働かせすぎ。私たちはロボットでも商品でもない、人間なんだよ」と思います。

技術的なところでは、本当にムービーで撮っているシーンと、CGあふれる世界観を上手に織り交ぜている。『メン・イン・ブラック*』に通じるところもありますね。例えばマシーンに映る光は、めちゃくちゃ研究しないと嘘になっちゃうんだけど、1シーン見ただけで、どれだけすごいクリエイターが熱意を込めて制作したか、わかりますよ。

*1997年から4作品続く、人気SFアクション映画シリーズ

バレーボール女子日本代表・火の鳥NIPPONの「VSリミット」では、選手たちが困難に向かって大勝負を賭けていますね。人生もこうやって賭けないといけない時がある。それに自分がぶつかっている壁って、この作品のように、大抵どこかに自分の入れる隙間がある。それを見つけられるかどうかです。

「VSルックス」は、水泳のリウ・シアン選手が「美人アスリート」として「いいね!」をもらって、羨ましい瞬間もある。でも、本人はもっとアスリートとして認められたいんですね。外見だけで判断されることで、一回どん底に落ちるけど、そこから面白い。

どん底から蹴り上がって再びプールに戻って…しかもターンするときにタイルを蹴り割る描写が、スタイリッシュだよね。見た目は一瞬で判断されるけど、やっぱり磨き上げた技術の持つ力の強さを実感します。

ある人が、ショートフィルムは「削りの美学」と言っていたけど、「VSシリーズ」も同じ。要らないものを削って、女性の力強さを際立たせていますね。私も強いとか言われますけど、傷つけられて、疲れて…そんな弱い層があって、強い層があって、ミルフィーユみたいな心なんです。だから作品に共感したし、パワーをもらいました。

■LiLiCoさんが絶対に忘れないでほしいこと。夢は…

日本人は「夢って叶えられないもの」「夢を口にすることで、夢見る夢子ちゃんみたいに見られたくない」と言う人が多くて、来日時にびっくりしたんです。でも、言霊という表現がありますが、私は40歳からずっと「ミュージカルやりたい」と言い続けたから、声をかけてもらえた。

絶対に忘れてほしくないのは、夢って目標なので当然叶えられるってこと。もちろん「ジョニー・デップと結婚したい」とかは、難しいですよ(笑)。そうではなくて、自分を棚に上げずに、自分で努力して、自分でどこまで行けるか。コンプレックスを乗り越えて、自分という“完璧ではない人間”が、どこの隙間に入れるかを見極める。まずは目標を定めて、小さなことでも自分でやってみることが第一歩です。 

Yuko Kawashima

SK-IIは、2015年から「#CHANGEDESTINY(運命を、変えよう。)」キャンペーンを通して、女性が自らの運命を切り拓く後押しをしてきました。アスリートたちがプレッシャーを乗り越える姿を描いたアニメ「VSシリーズ」は、こちら
さらに、SK-IIのホームページでは、東京の街並みに着想を得たバーチャルシティ「SK-II City」がオープン。ここでは「VSシリーズ」全6作品を鑑賞したり、「SK-II STUDIO」の舞台裏をのぞいたりすることができます。こちらもぜひご覧ください。

撮影・川しまゆうこ

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