福島の魚を東京でも食べたい人へ。人気の「常磐もの」を味わえる店やサイトを紹介。豊洲市場やアンテナショップも

福島第一原発の処理水の放出が始まりました。そんな中、福島の水産物を応援する声が改めて高まっています。東京や福島県外に住んでいても常磐ものを買えるサイトや飲食店を紹介します。
ふくしま常磐ものナビの画像をもとにハフポスト日本版が作成
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東京電力福島第一原発で出た「処理水」の海洋放出が始まった。

そんな中、福島県の漁業や水産物を応援したいという声が改めてSNSで広がっている。

福島沖は親潮と黒潮がぶつかり合う潮目の海で、そこで水揚げされた魚は「常磐もの」として高い評価を受けてきた。

おいしい常磐ものを買いたい。常磐ものを使った料理を食べたい。常磐もので料理を作りたい。

そんな人たちのために、福島県外に住んでいても常磐ものを購入できる店舗やサイトを紹介する。

「常磐もの」って何?どんな魚?

「常磐もの、これからも食べますよ」「メヒカリ食べてみたい!」「常磐もの最高ですね」ーー。

処理水の海洋放出を受け、SNS上にはこのような声が集まった。

福島県沖で水揚げされた水産物は、東日本大震災前から築地市場などの水産関係者の間で、「常磐もの」として高く評価されてきた。

潮目の海で水揚げされた魚は、身が締まって味が良い。

例えば、コウナゴやカツオ、イセエビ、マアナゴ、シラス、サンマ、メヒカリ、アンコウ、カレイ、ズワイガニ、ヒラメ、ホウボウなどがある。

福島県の特設サイト「ふくしま常磐ものナビ」では、これらの魚の水揚げ月や旬の時期を紹介。

それだけでなく、アンコウの照り焼き、メヒカリ南蛮漬け、カレイきのこあんかけ、カツオユッケ風など、常磐ものを使ったレシピも豊富に掲載している。

漁港の風景や出荷の様子を撮影した映像や、水揚げした魚介類の検査体制を伝える動画なども見ることができる。

ふくしま常磐ものナビ
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福島県外ではどこで常磐ものを買える?

そして、ふくしま常磐ものナビでは、常磐ものを取り扱っている県内外の鮮魚店や飲食店も紹介している。

「買う」というページをタップすると、販売店やネットストア、仲卸業者が一覧で表示される。

例えば、都内では、「sakana bacca(サカナバッカ)」という鮮魚店があるそうだ。

詳細を見ると、グランスタ東京店(東京駅構内)をはじめ、中目黒店やエキュート品川店など複数の店舗がある。

また、ネット通販では、「いわきの逸品」というウェブサイトがある。

中をのぞくと、メヒカリの開き干しや唐揚げ、味付けタコなどが売られてあった。

このサイトを訪れれば、福島に住んでいなくても常磐ものを買うことができる。

食べられる飲食店は?

常磐ものを食べられる店舗も、「食す」というページをクリックすると表示される。

首都圏で検索すると、計6店舗が出てきた。

例えば、東京都港区西新橋にある「クジラノハナレ」という飲食店では、郡山市出身の店主が「福島に恩返しをしたい」と、県産の魚や加工品、地酒を取り扱っているという。

また、千代田区六番町の「五色 GEMS 市ヶ谷店」では、相馬市出身の料理長が県産の味を届けたいという思いから、相馬原釜直送の新鮮魚介と地酒を提供していると記載されている。

もちろん、福島県内で検索すると、常磐ものを食べられる飲食店は多数表示される。

なお、最新情報は、福島県水産課の公式Xアカウント(@fukushimasakana)でも確認できる。

ふくしま常磐ものナビ
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豊洲市場や日本橋ふくしま館でも

東京都中央卸売市場豊洲市場(江東区豊洲)でも、7月から三陸常磐ものの鮮魚などを購入できるようになった

市場内の「三陸常磐 夢市楽座」で、岩手、宮城、福島3県の魚介類や特産品が売られている。

豊洲市場の水産仲卸業者で構成する東京魚市場卸協同組合が営業しており、8月は25、26日、9月以降は毎週第1・3土曜日に開ける予定。

当日の仕入れ状況によって販売品目はさまざまだが、豊洲市場協会のサイトを見ると、ウニや刺身、干物、漬け魚、缶詰、練り製品などを購入することができそうだ。

また、福島県の首都圏情報発信拠点「日本橋ふくしま館 MIDETTE」(中央区日本橋)でも、県産品を買うことができる。

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