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「長すぎて読むのが疲れる」「成果ばかりは逆効果」職務経歴書でやってしまいがちの失敗とは。

40、50代は気をつけて。

ミドルの転職 編集長の岡田です。

ある転職コンサルタントの会社には、「キャリアには自信があるのに、書類選考で落ちてしまう...」と、相談に来るミドルが多いそうです。意気消沈気味のミドルの相談を受けながら、企業へ提出した応募書類を確認させてもらうと、多くの場合は職務経歴書の書き方で失敗していると言います。

どうやらキャリアの長いミドル人材だからこその、失敗しやすいポイントがある模様。そこで今回は、約120人の転職コンサルタントに、ミドルが職務経歴書で失敗しないためのコツを伺いました。ぜひご参考下さい。

転職コンサルタントに、「ミドルが職務経歴書作成において、やってしまいがちな失敗例」を聞いてみました。

Q.職務経歴書の作成で、やってしまいがちな失敗例を教えてください。

一番多かったのは「情報を盛り込みすぎている」61%。次いで、「専門性や出来ることが曖昧」49%、「レイアウトが見づらい」47%、「棚卸しが出来ておらず、情報量が少ない」46%と、資料としての不出来を指摘する回答が多くなりました。具体的なエピソードについても確認していきましょう。

転職回数が多い(5回以上)方の職歴書で、1社につき1枚~1枚半の経歴を詳細に書かれていたので、最初から読む気がおきなかった(読み込もうと思えなかった)。

大手一流電機メーカーにお勤めの方で、誰が見ても優秀で真面目な方ではあったが、真面目であるが故に職務経歴書の文章量が多く、具体的な実績を読み取るまでに読み疲れしてしまう書類だったため、アピールすべき点と面接で補足しても差し支えない点を整理し、見た目をすっきりした内容に修正していただいた。

45歳以上の管理職の方に散見されるが、アピールというか自信満々な姿勢が強すぎる。書式自由なのは良いが、「職務経歴書」になっておらず、成果ばかりを書くのは逆効果ではないかと感じる。

たくさん書いても、職務経歴書に詰めた思いはほとんど採用担当には伝わっていません。とにかく何でも出来るということを示すべくなんでも書く人がいるが、なんでもできるという人は武器がないと言っているに等しいので効果なし。

読む気が起きない、読み疲れる、逆効果、など、転職コンサルタントの正直なコメントが並びました。提出先の企業の採用担当者が同様のことを感じれば、選考落ちに繋がってしまいそうです。まずは、この部分から見直していくだけでも通過率がアップしそうですね。

最後に、転職コンサルタントが好印象を感じた職務経歴書の例から、失敗しないコツを確認しましょう。

「職歴要約」等で、現在までのキャリアや得意とする分野を分かり易く記載し、アピールしたいキャリアをクローズアップさせている。

箇条書きなどで、分かりやすく端的に表現され、営業の場合は数字、エンジニアの場合は、使用ツールや役回り等の必要な情報が記載されている。

どのような仕事をしていたのか(営業か技術か、方法や顧客層)を想像できる。また、転職理由を記載していると尚ありがたい。

職務経験から得られた成果また課題が明確に書かれていること。それを含めて、転職の理由が明確に感じ取れること。

職務経歴書の概要、詳細、スキルが明確に分けて記載されており、おおむねA4で2ページ前後に収まっている。

業界を問わず、「課題解決に対して情報を分析して提案する」という経験をしている。

これまでの職務における実績を客観的な数値に基づき適切な表現をしている。

技術者であれば、取扱製品が何かを明確に記載している。

上記のコツがしっかり守られている職務経歴書であれば、確かに読みやすく、印象も良さそうですね。ご自身の応募書類を提出する前に、チェックしておきたいポイントです。ぜひ、お役立てください。

それでは。

[今回のレポートに使用した調査結果の詳細はこちら]

アンケート実施期間 : 2017年3月16日 ~ 2017年3月27日 / 有効回答数 : 119名

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