メジャーリーグでのリアル二刀流を、大谷翔平選手は特大のホームランで開幕させた。
エンゼルスの大谷翔平選手は3月4日(現地時間)、本拠地で行われたホワイトソックス戦に「2番・投手」で出場。
1回表を無失点で抑え、安定した立ち上がりを見せた後、1回裏の打席でいきなり特大のホームランをライトスタンドに叩き込み、スタジアムを沸かせた。
大谷選手は日本ハムファイターズでプレーしていた時に野手・投手として試合に出場したことがあったがメジャーリーグの公式戦でのリアル二刀流の出場は初めて。これまでは、投手か野手かどちらかでの出場だった。
MLBによると、ピッチャーが2番として打席に立つのは、1903年9月7日のカーディナルスのジャック・ダンリービー選手以来、118年ぶりの出来事。
また、アメリカンリーグでは1973年にDH制が導入されているが、同リーグで試合開始からのピッチャーがホームランを打ったのは1972年9月26日のマーティ・パッチン選手以来49年振りで、DH制度が導入されてから初めての快挙だ。
メジャーリーグの歴史を更新した大谷選手。ソーシャルメディアには「すごすぎる」など、興奮気味の反応が投稿されている。
1回表、大谷翔平162キロのボールを投げる
1回裏、大谷翔平185キロの打球を放つ
すごすぎる
大谷翔平、DH制度が導入された後のアメリカンリーグで(試合開始からの)ピッチャーとして初めてのホームランを放つ
大谷翔平、1回表に162キロのボールを投げた後に、138メートルの特大ホームランを打つ。これは、私がこれまで目にしてきた最も素晴らしいアスリートの偉業の一つだ
我々はすごいものを見ている
ジョー・マドン監督は試合前に、大谷選手を投手・野手として出場させることについて「二刀流をやると決めたのは大谷自身だ。素晴らしいことだ。彼は二刀流をやりたいと思ってメジャーリーグにきた。そのためにここに来たのであって、そのことで彼はとても注目されている。だからこそ、チャンスを与えるのが大事だと思った」と語っている。
大谷選手も、「自分が投げる時に打ちたい」と語っており、注目の一打席目で有言実行した。