【資生堂ジャパン】包摂性豊かな社会に向けた連携協定を、大阪市と締結。ウェルビーイング向上に貢献する一歩

ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)を経営戦略の柱と位置づけている資生堂。大阪市との間に、健康づくり及び疾病対策に関する普及啓発の実施を定めた「健康づくり及び疾病対策に関する連携協定」を締結した。

社会全体の包括性やウェルビーイングを向上させるためには、企業をはじめとした組織の積極的なアクションが必要不可欠だ。

ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)を経営戦略の柱と位置づけている資生堂ジャパンは2025年1月31日、大阪市との間に「健康づくり及び疾病対策に関する連携協定」を締結した。

「包摂性豊かな社会」に向けた連携協定

資生堂ジャパン

本協定は、健康づくり及び疾病対策に関する普及啓発を行うことを定めたもの。

協定について、大阪市は「市民の健康意識の高揚を図り、健康の保持増進に資する取り組みを積極的に展開しています。本協定を通じ、当社と大阪市の両者が今後、健康づくり及び疾病対策に関する普及啓発など、さまざまな側面で連携することで、市民のみなさんのより一層の健康的な生活の実現を図ることを目指します」と声明を発表している。

同社は今回の協定のほかに、大阪府との「大阪府民の健康づくりに向けた連携協定」(2022年10月締結)、札幌市との「さっぽろウェルネスパートナー協定」(2024年9月締結)、埼玉県との「がん啓発・がん検診の受診率向上に向けた包括的連携に関する協定」(2025年1月締結)など、これまでも地方自治体の社会課題解決に向けて協働で取り組みを実施してきた。

今回の協定締結について、同社は「今後も引き続き、本業である『美の力』を通じた活動により、すべての人々が自分らしく暮らせる包摂性豊かな社会づくりに貢献していきます」とコメントしている。

「美の力」とDE&Iで、ウェルビーイング向上に貢献

イメージ画像:化粧をする女性
イメージ画像:化粧をする女性
Adalberto Rodriguez via Getty Images

同社は、企業使命に「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(美の力でよりよい世界を)」を掲げている。多様な美の価値観の啓発や、ジェンダー平等のための教育支援なども積極的に行っており、2023年2月には「資生堂DE&Iラボ」を発足。科学的な知見を基にジェンダー平等の推進を目指している。

同社の研究によると、とりわけ高齢者がメイクをすることによって表情が明るくなるだけでなく、「認知症の周辺症状が緩和される」「要介護者のADL(食事、排泄、着脱衣、入浴、移動など、日常の生活を送るために必要な基本動作)が向上する」といった効果が期待でき、高齢者のQOLの向上に役立つこともわかっているという。

また、2013年7月からは「資生堂ライフクオリティー ビューティーセミナー」を実施。化粧のちからで介護予防をする「いきいき美容教室」や「ADL向上のための整容講座」に加え、がん外見ケアセミナーや視覚障がい者向けの「ガイドメイクセミナー」など、さまざまな対象者や目的に応じてウェルビーイングの向上をサポートしている。

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