自分が受けた性的被害について声をあげる「#metoo」ムーブメントが、日本でも少しづつ広がりを見せている。
作家でブロガーのはあちゅうさんが先日、元勤務先の先輩社員からのセクハラ・パワハラ被害を実名で告発した。
これに続く形で、女性大生社長として知られる椎木里佳さんも12月17日、Twitterで自身が受けたセクハラ被害について語った。
椎木さんは「広告業界に限らず、セクハラ・性的要求は世の中に蔓延してる。断ったら仕事の話が白紙になったこと何回もある」と告白。
続く投稿で、「夜軽く食べながら打ち合わせしましょうと仕事関係だった男性に言われ、元々そういう噂があるような人だったからかなり警戒して向こうが持ってきた飲み物を一口ぺろっとしかしなかったのに、ガクンと脳に来た」と、危険な目に遭ったと訴えている。
この経験を踏まえて、男性と2人で外出する際には、自分でお店を決めたり、飲み物は自分でオーダーしたりするようにしているとつづった。
既に声をあげている人たちもいる。エッセイストの小島慶子さんは12月6日、Twitterで「会社を辞める時、当時の役員からこう言われました。『これからは君に出演料を払うのか?僕は女性に値段はつけられないな』これまで自分の何に給料が支払われていたのか、実にクリアにわかりました。私は女という商品なんだな」と告白。
ジャーナリストの伊藤詩織さんも、元TBS記者の男性と食事をした際に、「お酒などを飲まされて、望まない性交渉をされた」と訴えた。過去のハフポスト日本版のインタビューで「日本の社会では、性暴力のトピックを話すことがタブーになっている。話さなければ何も分からないし、変えられない」と、声をあげることの大切さを語っている。
性の被害は長らく、深い沈黙の中に閉じ込められてきました。
セクハラ、レイプ、ナンパ。ちょっとした、"からかい"。オフィス、教室、家庭などで、苦しい思いをしても私たちは声を出せずにいました。
いま、世界中で「Me,too―私も傷ついた」という言葉とともに、被害者が声を上げ始める動きが生まれてきています。
ハフポスト日本版も「Break the Silence―声を上げよう」というプロジェクトを立ち上げ、こうした動きを記事で紹介するほか、みなさんの体験や思いを募集します。もちろん匿名でもかまいません。
一つ一つの声を、確かな変化につなげていきたい。
メールはこちら break@huffingtonpost.jp