東京都渋谷区は2月27日、一部が暴徒化したハロウィンへの対応を議論する「第一回 渋谷ハロウィン対策検討会」を区役所内で開いた。座長には、NPO法人おやじ日本の理事長・竹花豊さんを選出。検討会は、6月をめどに提言をまとめる。
会の冒頭で長谷部健・渋谷区長は、「あのエネルギーをしっかりと街のポジティブなパワーに変えていけたら、こんな素晴らしいことはないと考えている」と自身の考えを話した。
その上で、長谷部区長は「この先、中止、もしくはイベント化するなど、もっと秩序を持って(ハロウィンを)開催できる方法を議論していただきたい」と出席者に呼びかけた。
竹花さんは、「これまで区は受動的な立場でハロウィンを見てこられた。しかし、商店街の意見などを聞いていると、区が何らかの形で強く介入することが必要になっている」と意気込む。
初会合では「中止にするという意見は今のところ出ていない」という。
検討会は今後、議論を重ねた上で、6月をめどに提言をまとめる。
渋谷区のハロウィンは、当日となる10月31日の約1週間前から、仮装した人たちが集まり、街を練り歩くことが「名物」となっている。
しかし、ここ数年、一部の参加者が過激化し、犯罪行為や迷惑行為が問題になっていた。
2018年には、渋谷駅前で軽トラが横転させられるなどの騒動が起き、逮捕者も出ている。
以下、検討会の出席者一覧。
齋藤貴弘(ニューポート法律事務所 弁護士)
金山淳吾(一般財団法人渋谷観光協会理事長)
梅沢高明(A.T.カーニー日本法人会長)
竹花豊 (NPO法人おやじ日本理事長)
小野寿幸(渋谷センター商店街振興組合理事長)
大西賢治(渋谷道玄坂商店街振興組合理事長)
大石隆士(渋谷区町会連合会大向地区町会連合会会長)
近藤彰敏(青少年対策大向地区委員会会長)
奈良和則(警視庁渋谷警察署警備課長)