「男は泣くもんじゃない」――そう言われてきた中で、今でも多くの男性が人の前で泣いたり、脆さを見せることに抵抗を感じている。
しかしカナダの人気シンガーソングライターのショーン・メンデス氏にとって、弱さや脆さををみせるのは人間として自然な行為だ。
Advertisement
Netflixのドキュメンタリー「ショーン・メンデス ありのままの魅力」の中でも、自分の中の脆い部分を見せている。
脆さをありのままに受け入れ、男性に押し付けられてきた「トキシック・マスキュリニティ(有毒な男らしさ)」を破ることがなぜ大切なのか。
メンデス氏はETカナダのインタビューで、その理由を次のように語った。
「私の場合、不安を引き起こしていた原因のほとんどが、有害な男らしさでした。いつでも強くなければいけない、悲しんだり不安を感じたり取り乱したりしてはいけないという気持ちです」
「だけど、そういった感情を受け入れ、涙を流し、感情を解き放つことこそが、本当の強さだとわかったんです」
Advertisement
ドキュメンタリーでは、声帯が腫れたためにメンデス氏がコンサートをキャンセルしなければならなくなった時のことも描かれている。
失望したメンデス氏は頭を抱え、涙を流す。この時のことを振り返り、悲しみやつらさを感じそれを表現するのは、自然で健康的なことだとも語った。
「涙を流した後には気持ちが良くなるでしょう。それは人生においての事実です。男性か女性かに関係なく、それが人間というものなのです」
人前で泣くことに抵抗を感じている男性こそ脆さを表現することが必要、とメンデス氏は考えている。
ハフポストカナダ版の記事を翻訳・編集しました。