PRESENTED BY セールスフォース・ドットコム

「生活には、必ず環境との接点がある」20周年を迎えるアースデイ東京。今だからこそ伝えたい、地球のコト

4月18、19日に100のセッションをオンライン開催。当日の見どころを、メンバーがオンラインで語り合いました。

4月22日の「アースデイ」を知っていますか? 

世界のみんなが地球環境について考える日にしようと、50年前にアメリカのある大学院生がスタートさせたムーブメント。日本では、20年前から各地でイベントが開催されるようになりました。 

その中でも「アースデイ東京」は、昨年来場数11万人を記録した、国内最大級の環境イベントです。

今年は、新型コロナウイルス対策に伴い、急遽オンライン開催となったアースデイ東京2020。オンラインだからこそ、できること、伝えられることを。イベントを支えるメンバーたちが、“オンライン座談会”で語った思い、見どころとは?

Catherine Falls Commercial via Getty Images

一枚の写真が伝えた、地球の真の姿

遡ること50年、1970年のアメリカ。スタンフォード大学に通うある学生が「『母の日』や『父の日』があるのに『地球の日』がないなんて」と呼びかけ、4月22日水曜日という平日の“なんでもない日”を「地球の日=アースデイ」としたのが、その始まりだ。 

1962年にレイチェル・カーソンの『沈黙の春』が出版され、世間の関心が環境問題に向く中、68年、今もなお「史上最も影響力のあった環境写真」として知られる『地球の出』をNASAが発表。人々が真の地球の姿を目の当たりにし、自分たちが暮らす「有限」の星を守る必要があると実感するきっかけになった写真と言われている。

人類初となる有人の月周回飛行を行ったアポロ8号の宇宙飛行士、ウィリアム・アンダースによって撮影された『地球の出(Earthrise)』。月の向こう側に姿を現す地球を、カラー写真におさめた。
人類初となる有人の月周回飛行を行ったアポロ8号の宇宙飛行士、ウィリアム・アンダースによって撮影された『地球の出(Earthrise)』。月の向こう側に姿を現す地球を、カラー写真におさめた。
Stocktrek Images via Getty Images

環境問題への意識の高まり、また、ベトナム反戦運動による学生デモ活動の活発化などを背景に、1970年4月22日、世界初の「アースデイ」は全米で約2000万人が参加するアメリカ史上最大規模のイベントとなった。それまで学者や活動家が行うものだった環境活動が、人々にとって身近なアクションになった瞬間だ。

それから20年後、アメリカの呼びかけで世界中にアースデイの取り組みが広がり、日本でも各地でイベントが開催されるように。そうしたイベントの主催者が集まって実行委員となり「拡散力、集客力、影響力のあるイベントを作ろう」と2001年にスタートしたのが「アースデイ東京」だ。

アースデイ東京2019の様子。飲食店や企業のブース出展だけでなく、ライブやトークイベントなど老若男女楽しむことができ、2日間で11万人の来場があった。
アースデイ東京2019の様子。飲食店や企業のブース出展だけでなく、ライブやトークイベントなど老若男女楽しむことができ、2日間で11万人の来場があった。
EarthdayTokyo

「環境活動と聞くと、ハードルが高いと感じる人も多いはず。アースデイ東京では、音楽や食、それぞれの趣味やライフスタイルを通して環境への関心を高めてもらえるよう、大人も子どもも楽しめる“フェス”を目指しています」

こう話すのは、事務局長の河野竜二さん。河野さん自身も、ある趣味がきっかけでアースデイ東京に参加することになったとか。

開催20周年にして、イベントの舞台を代々木公園からオンラインへの変更に踏み切った、アースデイ東京2020。オンライン“フェス”ならではの見どころと、楽しみ方を聞いた。

サーフィン、旅行、食...それぞれのきっかけ

オンライン開催にあたり、イベントの設計や機材などのサポートを行っているのが顧客情報管理システム(CRM)大手のセールスフォース・ドットコムだ。同社は2018年からアースデイ東京のスポンサーとして、同イベントに深く携わってきた。

今回は、アースデイ事務局長の河野竜二さん、セールスフォース・ドットコムで、環境活動を推進するグループ「Earthforce」のメンバーでもある舟越美宝さん、岡本由美子さんの3人に話を聞いた。

画面上が2018年よりアースデイ東京事務局長を務める河野竜二さん。画面下左から、セールスフォース・ドットコム「Earthforce」のメンバーとして活動する舟越美宝(みほ)さん、岡本由美子さん。
画面上が2018年よりアースデイ東京事務局長を務める河野竜二さん。画面下左から、セールスフォース・ドットコム「Earthforce」のメンバーとして活動する舟越美宝(みほ)さん、岡本由美子さん。
JULIE FUKUHARA

河野さん(以下、河野) オンライン開催ということで、一人でも、初心者でも参加しやすくなるのではと思っています。まずは、環境に関心を持つきっかけになったらうれしいです。

私自身、もともと熱心な環境活動家だったわけではないんです。仕事の息抜きに始めたサーフィンがきっかけで湘南に移住し、海の環境問題が深刻になっていることを肌で感じました。温暖化によって50年間で50mも砂浜が減っている場所もあるんです。サーフィン仲間の縁もあってアースデイ東京を知り、こうして関わるようになりました。

岡本さん(以下、岡本) 私は、当社が「Equality(平等)」をコアバリューとして掲げていることもあり、差別やいじめについての関心がもともとあったのですが、中でも動物の扱いについて問題意識を持っていました。

当社では、本社があるアメリカをはじめ、「Equality」を目指すさまざまなグループが各国の社員によって運営されています。会社として動物福祉(アニマルウェルフェア)の活動ができないかと社内で相談した時に、「それならEarthforceで活動してみたら?」と提案を受け、日本でも2018年にEarthforceを立ち上げました。

舟越さん(以下、舟越) 今は200人以上のメンバーで活動しています。Earthforceに参加するきっかけも人それぞれ。「子供が生まれて、地球の将来を真剣に考えるようになった」とか、「ダイビングが趣味なので、いつまでも美しい海に潜りたい」とか...。

河野 グレタ・トゥーンベリさんの演説もあって、10代や大学生の関心も高まっていると感じます。事務局や実行委員にも、若い世代がたくさんいますよ。

岡本 入社して早々、Earthforceに参加してくれるメンバーもたくさんいますし、昨年までのアースデイ東京で、設営準備や当日のブース出展のお手伝いをしてくれた若手社員もすごく多かったです。

昨年イベントで、セールスフォース・ドットコムは海の中を見ることができる「VR体験」を提供。実際の海中を見ることで、多くの人が環境に関心を持つきっかけになったそう。
昨年イベントで、セールスフォース・ドットコムは海の中を見ることができる「VR体験」を提供。実際の海中を見ることで、多くの人が環境に関心を持つきっかけになったそう。
Salesforce.com

舟越 当社の社員はペットボトル飲料ではなく、タンブラーやマグカップを愛用しています。でも、そんなに大掛かりなものでなくても、個人でできるアクションはたくさんあるんです。例えば、アースデイの1日だけはオーガニックのランチにしてみるとか、食品ロスを出さないようにしてみようとか。

岡本 環境問題に関心を持つ人が増えるだけでも、すごく大きな変化。趣味やライフスタイル、普段の生活の中にも必ず環境との接点があるはずなので、アースデイをきっかけに「ちょっと環境に優しい選択を」くらいのカジュアルな気持ちで考えてみてほしいです。

今まで通りではなく、これからどうするか。そのヒントに

河野 昨年までのアースデイ東京では、家庭で出た使用済み天ぷら油を回収して電力源とするほか、ゴミを出さないことを目指し、リユース食器の使用、ビニール袋不使用を実行してきました。東京から始まった「ティッシュリユース」の取り組みは、中国のイベントでも採用されています。

また、環境問題はSDGs(持続可能な開発目標)と紐づく部分も多いので、「誰一人取り残さないイベント」を目指して外国の方、障害のある方たちも参加しやすい会場づくりを進めてきました。海の環境が、川や山や森、そして私たちの暮らしとも重層的に関わり合っているように、環境問題がいろいろな社会問題と密接につながっていることも実感してもらえればと思っています。オンラインイベントも、そうした視点で設計を進めています。

岡本 リアルな会場と同じライブ感で、より自由なスケジュールでブース間を行き来できるのはオンラインならでは。こういう時だからこそ、今ある資源を最大限に活かす創造力が、私たちにも問われていますよね。

河野 里山で暮らすアーティストがリアルなライフスタイルを届けることができたり、世界のどこにいても参加できたり、オンラインだからこそできることってたくさんあるなと気づかされています。

セールスフォース・ドットコムさんは、オンライン開催への変更を検討する段階から技術面、クリエイティブ面などトータルにサポートしてくれています。オンラインでのセミナー開催などの経験豊富な皆さんのノウハウを参考に、2日間で100のセッションをお届けする予定です。

EarthdayTokyo

舟越 今まで通りにやるのではなく、これからどんなやり方ができるのか、ということを考えるきっかけになることを期待しています。家で過ごす時間が増えて、改めて自分のライフスタイルを見直す人も増えていると思います。そうした方たちが、これからどう過ごしていきたいのか、そのヒントがセッションのいろいろなところにあるのではないでしょうか。

河野 環境活動って“意識の高い人”がやるものではなく、暮らしの延長上にあるんです。一人ひとりのちょっとした心がけや習慣が地球を変えるという、気づきのきっかけになればと思います。

岡本 環境問題への取り組みは、今後さらに重要になってきます。皆さんのスマホからでも簡単にアクセスできる、アースデイ東京2020。ぜひ多くの方に参加してほしいですね。

◇◇◇

アースデイ東京2020は、4月18、19日の両日、午前10時からオンライン開催されます。

多彩なミュージシャンやゲストが出演するステージ、登壇者と参加者がコミュニケーションをとれるトークショー、ものづくりワークショップなど、100を超えるセッションが予定されています。ぜひご自宅から、参加してみてください。詳しいセッション内容についてはこちらから。

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