日本人の既婚者が1カ月にするセックスは1.7回──。そんな結果が、コンドームメーカーの相模ゴム工業(神奈川県厚木市)が2月18日に発表した調査で明らかになった。
セックスレスだと感じている人が6割近くに上るなど、日本人の性生活の低調ぶりが浮き彫りになった格好だ。
日本人のセックスをめぐっては、外国人と比べて頻度が少ないことが複数の調査で明らかになるなど、セックスレスが社会問題になりつつある。
調査は「ニッポンのセックス2018」。2018年10、11月に、47都道府県に住む20代から60代の男女計1万4100人を対象に実施した。同社は2013年にも同様の調査を行っている。
1カ月のセックス回数を質問したところ、既婚者の平均は前回同様、1.7回だった。
交際相手がいる人は4.2回、結婚も交際もしていないがセックスする相手(セックスフレンド)はいる人では3.4回だった。
また、既婚者と交際中の人の59.8%が、相手とのセックスが「少ないと思う」「非常に少ないと思う」と回答した。
このうち「セックスをしたいと思う」と答えた人は男性で75.9%にのぼる一方、女性では37.6%にとどまるなど、男女で差が出た。
自身とパートナーがセックスレスかどうかについては、既婚者の58.2%が「思う」「どちらかと言えば思う」と答えた。交際中の人の回答(30.8%)を大幅に上回っており、結婚後はセックスが減る傾向がうかがえる。
一方、マスターベーション(自慰行為)の回数は、男性の1カ月の平均は7.1回(前回6.5回)、女性は1.2回(同0.9回)だった。年代別では、最も多かったのは男女とも20代で、男性は11.4回、女性は2.7回だった。
調査では恋愛対象とする性別についても質問。「異性」と答えたのは、男性で91.9%、女性で87.7%にのぼった。これに対し、「同性」と答えたのはそれぞれ5.4%、7.6%だった。