民進党の前原誠司代表は10月27日、衆院選をめぐる惨敗や党の分裂を招いたことに対する責任を取り、党代表を辞任する方針を表明した。前原氏は希望の党に合流した判断などについて一定の理解を求めつつも、「政治は結果責任。結果が伴わければ正しいとは言えない」と述べた。
この日午後開かれた党両院議員総会で明かした。前原代表は衆院選をめぐり、小池百合子・東京都知事率いる「希望の党」への合流を約束したものの、「すべての方々が(希望の党の)公認を得られなかった」と発言した。
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その上で、枝野幸男・衆院議員ら民進党の一部議員が立憲民主党を結成したことについて触れ、「新たな政党ができ、結果的に皆さんには非常につらい選挙を強いてしまった。そのことで野党が、(自民党と)一対一の構図に持ち込めず、安倍政権への批判が根強かったにもかかわらず、3分の2の議席を(自民党に)許す結果になってしまった」と語った。
前原氏はまた、希望の党に合流すると判断したことについては、「悩みに悩んだ。多数の離党者が出ることが予想され、野党が共闘しても、(選挙は)散々たる結果になると考えた」と釈明したものの、「合流についてはボタンのかけ違いもあり、結果が伴わなかった。心からおわび申し上げたい」と謝罪した。
辞任の時期は明言しなかったが、「再来年の統一地方選、参院選を見すえ、『一強多弱』の状況をどうするか。どう行動をとるか。一定の方向性を定めてから辞任したい」と話した。
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