一般的にマスコミが取り上げるのは、自民党や立憲民主党といった国会に議席を持つ国政政党ばかり。政治団体に関しては、参院に1議席を持つ「れいわ新選組」以外は、あまり取り上げられない。「諸派」としてひとまとめにされるケースも多い。
そこでハフポストでは、今回の参院選の比例代表のうち、国会に議席を持たない5団体について、どんな政治団体なのかを公式サイトをもとに政策をまとめてみた。
■安楽死制度を考える会(選挙区9人 比例1人)
日本ではこれまで認められてこなかった「安楽死制度」について、「必要性を考え、議論を今一歩進めてまいりたい」と訴えている。
■NHKから国民を守る党(選挙区37人 比例4人)
元NHK職員の立花孝志さんが、2013年に設立した政治団体。「NHKに受信料を払わない方を全力で応援・サポートする」と政策を掲げており、契約者だけが視聴できる「スクランブル放送」をNHKが導入することを目指している。
4月の統一地方選では、東京や千葉、埼玉など全国で26人の区議、市議を誕生させた。国政での議席はないが、6月現在で31人の地方議員が所属している。
■オリーブの木(選挙区6人 比例4人)
複数の市民団体が集合した政治団体。元衆院議員の小林興起さんが設立したが、時事通信社によると小林さんは7月2日に代表を辞任し、立候補も取りやめた。
公式サイトでは「党利、党派を超えた、いわば緊急避難的な、国民の声に従った政党」と自己紹介した上で、共通政策について「ただ一つ、国民の平和と暮らしを守る事」と訴えている。
現在の代表は「今治加計獣医学部問題を考える会」の共同代表も務める黒川敦彦さん。
■幸福実現党(選挙区9人 比例3人)
宗教団体「幸福の科学」総裁の大川隆法さんが、2009年に立党した。
主な政策として、憲法9条改正による「毅然とした国家」、大統領制による「機動的で責任ある政治」、宗教をバックボーンとした「真なる教育改革」などを訴えている。
■労働の解放をめざす労働者党(選挙区6人 比例4人)
「社会主義労働者党」や「マルクス主義同志会」などの名前で活動してきたグループが2017年に設立した政治団体。
公式ブログでは設立時に「私たちは60年安保闘争の直後に、社会党や共産党はもちろん、一切の〝新左翼〟諸派から手を切り、独自の闘いを始めてからすでに55年になんなんとする党派」と自己紹介した。
「自民党と反動の改憲策動、軍国主義路線を断固粉砕しよう!」などと訴えている。
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