シーサイドライン、列車が25m逆走し車止めに衝突 14人重軽傷

「シーサイドライン」新杉田駅で列車が逆走する事故が起き、14人が重軽傷を負った。横浜シーサイドラインは記者会見で「事故原因は調査中」と説明した。
シーサイドラインの事故で、負傷者の救助にあたる消防士ら=2019年6月1日午後9時8分、新杉田駅、岩本修弥撮影
シーサイドラインの事故で、負傷者の救助にあたる消防士ら=2019年6月1日午後9時8分、新杉田駅、岩本修弥撮影
朝日新聞社提供

シーサイドライン25m逆走し衝突、14人重軽傷 横浜

 1日午後8時15分ごろ、横浜市南部を走る無人運転の新交通システム「シーサイドライン」新杉田駅(同市磯子区)で、列車が進行方向とは逆に走り出して、車止めに衝突した。神奈川県警によると、14人がけがをし、そのうち6人が骨折などの重傷。命に別条はないという。

 運営会社の横浜シーサイドラインによると、列車は新杉田発並木中央行きで、5両編成。乗客は50人以上いたとみられ、始発駅の新杉田駅でドアが閉まった後に逆走した。県警によると、本来の停車位置から約25メートル逆走したという。

 同社は2日未明に記者会見し、「事故原因は調査中」と説明した。運転再開の見通しも立っていないという。国土交通省は同社に対し、安全が確認できるまで運行を再開しないよう指示した。

 シーサイドラインは1989年に開業。新杉田―金沢八景(横浜市金沢区)の約11キロを結ぶ新交通システムで、運転士が乗車していない完全自動運転が特徴だ。同社ウェブサイトによると、あらかじめ登録されたダイヤ情報をもとに、司令所にある運行管理装置で進路設定や発車時刻などを制御。運行管理装置からの情報をもとに、自動運転装置でプログラムに沿った無人運転をしているという。

 事故を受けて、国の運輸安全委員会は1日夜、鉄道事故調査官を現地に派遣した。

(朝日新聞デジタル 2019年06月02日 06時47分)

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