シドニーから3大会連続で五輪に出場した元陸上選手と、一緒に考え、議論を深めます。議論は週刊誌のAERA連載で紹介します。いただいたコメントを抜粋・要約することもありますがご了承ください。
給食費を滞納する家庭が増えているそうです。子ども達に罪はありませんが、滞納を許容していると、給食費が高くなったり、給食にかける費用が削られて品数が減ったりする可能性もあります。一方で、給食費を払えないほど困窮している家庭もあります。
ここで仮定の話をします。
とある学校で、給食費を滞納している家庭がありました。何度か親御さんに連絡をするものの、全く反応がありません。学校にはその家庭の男の子が通っていましたが、その子に罪はないからと、学校側は給食を提供し続けていました。
ところが、給食費を滞納する家庭があると知った親から苦情が入りました。「支払わない家庭があるということは、うちの家庭が負担しているのと同じこと。ちゃんとルールを守らせるように」との内容でした。学校側は困りましたが、笑顔の子どもを見ると給食を食べさせないということはできず、給食を出し続けていました。
すると、数名の家庭から給食費が振り込まれなくなりました。学校側が慌てて家庭に連絡をすると、「給食費を払わなくても給食が食べられるなら払わない」と言うのです。
また給食費を滞納している家庭の親を居酒屋で見かけ、仲間と笑いながら飲み食いをしているのを見たそうです。「家にお金がないわけではないのに滞納していることを知り、腹が立った」と言います。
男の子は相変わらず、美味しそうに給食を食べています。「もしかしたら朝食は食べさせてもらっていないのかも」と思うと、とても給食を食べさせないということはできません。一方で、不公平感は残っています。このままでは、給食費を真面目に払っている家庭が負担している格好になります。
さて、ここで皆さんに質問です。給食費を払っていない家庭の子どもに給食を提供しますか、しませんか。理由も添えて教えてください。
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