産経新聞社、2020年春入社の新卒採用は実施せず。採用は「新しい考え方で」

3月13・14日に予定されていた会社説明会は延期されました。
産経新聞の紙面
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Huffpost Japan

産経新聞社は2020年春入社予定者の採用を実施しないことになった。同社の採用サイトに登録していた入社希望者にはメールで告知したという。

ハフポスト日本版の取材に対して同社広報部が3月5日、以下のようにコメントした。

「当社は2020年入社春採用を行いません。採用は今秋から新しい考え方に基づいて実施します。詳しくは9月の説明会でご案内します。こうした内容はすでに当社採用サイトに掲載したほか、同サイトに登録していただいた方にはメールでお知らせしております」

同社の採用サイトでは1日、「この秋から新しい採用の考え方に基づいて、共に働く仲間を募ります。 詳しくは、9月の説明会でご案内致します」と掲載。13日と14日に予定されていた会社説明会の延期が発表されていた。

春採用を実施しない理由について産経新聞社に問い合わせたが、回答はなかった。

■2019年の春採用は2人。前年比で20分の1だった

産経新聞社は、2月19日付の新聞協会報に2019年春の入社予定者が2人と掲載されていた。同紙に掲載された他の全国紙は、朝日72人、毎日61人、読売80人だった。他紙と比べて人数と比較して非常に少ないことがネット上に話題になっていた。

産経新聞社広報によると2018年春の新卒採用者は40人だったので、2019年は20分の1に激減した計算になる。同社の中間決算短信によると、2018年4~9月の連結業績は約4億7000万円の営業赤字となっていた。 

産経新聞社の春の新卒採用者の推移
産経新聞社の春の新卒採用者の推移
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