巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた幻のキリスト画「サルバトール・ムンディ」(救世主)が11月15日、アメリカ・ニューヨークの競売で、4億5031万2500ドル(約508億円)で落札された。競売会社クリスティーズは「美術品のオークションで落札された史上最高額となった」と発表した。
「サルバトール・ムンディ」はイエス・キリストの肖像画で、1500年ごろの作品とみられている。青いローブを身にまとったキリストが右手で天を指さし、左手に水晶玉を持っている構図で、モナリザの男性版と呼ばれることもある。
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長い間、行方不明とされていたが、2011年にニューヨークで発見され、ロンドンのナショナルギャラリーでの展示が話題を呼んだ。
落札価格は当初、1億ドル(約112億円)前後と見られていたが、4倍に跳ね上がった。落札の様子はインターネットでも動画中継された。約20分に渡るオークションの最終入札額は4億ドル(約450億円)。手数料などが加算されて、冒頭の金額となった。