企業における営業活動において「最新ツール活用」の動きが高まっている。顧客情報を一元管理したり、AIで受注可能性を予測したり。中には音声データから商談成果を数値化するといったユニークなものもある。提供企業の動きについて見ていこう。
進化する「営業組織」と「ツール活用」
今、営業活動・組織に大きな変化の波が訪れている。
たとえば、インサイドセールスなど新たな手法の登場。リードの獲得から、商談、サポートまでオンラインで完結させていく。対面での営業を主流としてきた組織から脱却を図る動きも活発となってきた。
こうした新たな営業組織を実現する上で欠かせないのが、支援を行なうツールの存在だ。
たとえば、有名なところで言うと顧客管理ツールである「CRM(Customer Relationship Management)」、営業支援ツール「SFA(Sales Force Automation)」が挙げられる。営業情報をデータ化してプラットフォーム上で蓄積、分析結果の把握などが可能に。すでに多くの企業で導入されている。
この領域には、大手、ベンチャー、さまざまな企業が参入。AIなど先端的な技術を活用した新たなツールもぞくぞくと登場している。
たとえば大手で言えば、2019年6月、博報堂DYホールディングスが商談の成果を数値化するシステム「CONOOTO」を発表。録音された商談中の対話から、声の調子、対話の割合などを分析して、相手の興味の度合いなどの評価を行なう。
また、AIベンチャー「ストックマーク」は、2018年11月に、営業の意思決定プロセスを高速化する「Asales」をリリース。ミーティング音声、メール、商談メモなどのテキストデータを解析、顧客ニーズの抽出などを行なっていく。
特に「営業組織」におけるツール導入、同領域に関心のある方は、転職先を見ていく上でぜひ注目してみてほしい。