日本代表が全勝でベスト8入りを決め、大会前の予想を遥かに上回る盛り上がりを見せるラグビーワールドカップ。
10月13日のスコットランド戦では平均で39.2%を記録するなど、その視聴率も絶好調だ。
高視聴率なのは確かだが、ある疑問が浮かばないだろうか。そう、日本で一体「何人」がテレビを通じて試合を目撃したかだ。今回、視聴率調査を手がけるビデオリサーチ社が視聴率からその人数を推計した。
■総人口の○割が熱戦を目撃
ビデオリサーチでは、NHK総合、NHKBS1、日本テレビ系で放送された予選リーグ全4試合について、全国27地区、7100世帯で視聴率の調査を実施。その数字から、試合を見た具体的な人数を推計した。視聴の定義は「4歳以上の人が1分以上番組を見ること」とした。
まずは初戦の日本対ロシア戦(9月20日)。NHKBS1と日本テレビ系が放送した。ビデオリサーチによると、このどちらかを見た人数は3728万人。2019年9月1日時点の日本の総人口は1億2615万人だから、日本に住む人のうち3割近くが初戦からチェックしていたことになる。
次は、「静岡の奇跡」「静岡ショック」などとも呼ばれた9月28日のアイルランド戦だ。日本が逆転で前回大会の南アフリカ戦に次ぐジャイアント・キリングを達成したこの試合はNHK総合が中継。視聴人数の推計は3170万5000人だ。
この勝利が大々的に報じられたこともあってか、日本代表への注目度はさらに上昇。10月5日のサモア戦(日本テレビ系)は4660万8000人に到達。総人口比で約37%にのぼった。
そして、悲願のベスト8入りをかけて臨んだスコットランド戦。日本テレビ系の視聴率は平均で39.2%で、実際の人数に換算するとなんと推計で5486万2000人。総人口のうち43%を超える計算だ。
快進撃を続けるラグビー日本代表。テレビの視聴人数からも、国民的な注目を集めていると言ってももはや過言ではないだろう。史上初のベスト8入りを達成し、次は10月20日の南アフリカ戦。奇跡の再現を、一体どれだけの人が見守ることになるのだろうか。