アメリカの映画俳優組合「SAG-AFTRA」が7月13日、ストライキを実施すると発表した。
アメリカでは、5月から脚本家組合(WGA)もストライキを続けている
SAG-AFTRAの俳優らは、14日には脚本家のストライキに加わり「我々に支払いを」「俳優が出ていない好きな映画を挙げてみて」などと書かれたプラカードを掲げた。
一方、映画『ヘルボーイ』に出演した俳優のロン・パールマンはSNSに怒りのメッセージを投稿した。
パールマンが非難したのは、映画制作スタジオの幹部の発言だ。
スタジオの幹部の1人は、WGAのストライキの期限について「我々の最終目標は、労働組合のメンバーがアパートや家を失うまで事態を長引かせることだ」と述べた。
パールマン氏はその幹部に対し、「よく聞け、家を失う方法はたくさんあるんだ」と動画で指摘した。
「経済的な理由もあれば、自分の行動に対する報いが原因になることもある。『誰がそんなことを言ったんだ』と突き止めることで、失うことだってある。 そして我々は、誰が言ったかを知っている――どこに住んでいるかもな」
さらに、パールマンは「年間2700万ドル(約37億円)も稼いでいる奴が、家族が飢えるのを望んでるって?」と述べ、「気をつけろよこの野郎。怒りに火をつけるようなもんだからな」と感情を露わにした。
パールマンは動画を「じゃあまたな」という言葉で締めくくっている。
パールマンの言葉には、同じ俳優たちも次々と反応。
俳優のベン・スティラーは「ロン・パールマンは演技をしていない。それは最高の俳優がすることだ」と称賛コメントを投稿した。
他にもデヴォン・サワは「ロンと一緒に映画出演したことがあるが、いい人だった。アパートを失う話をしなくてよかった」と述べ、ジョン・キューザックも「ロンは演技していない。クソ幹部は信じられないようなことを言っている」とツイートしている。
俳優や脚本家たちは、ハリウッドの巨大スタジオに対し、ストリーミング時代にあわせた公平な支払いや労働条件を求めている。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。