家のなかで良きお手伝いとして重宝されているAmazonの音声サービス「アレクサ」。
アレクサに話しかければ電気も消してくれるし、ネットで商品の注文もしてくれる。
だがイギリスに住むマリオン・ウィシェウスキさんの家では、アレクサの注文で身に覚えのないプレゼントが次々に届くトラブルが起きた。
犯人は、前科持ちの大型インコ(ヨウム)、ロッコだった。
粗暴犯のいたずらっ子ロッコ、マリオンさんに引き取られる
マリオンさんは、動物福祉のための慈善団体National Animal Welfare Trust(NAWT)で働いている。
NAWTのホームページによると、ロッコはNAWTで保護されていたが、水の入ったボウルを投げ捨てたり、ちょくちょく下品な言葉をスタッフに言ったりと粗暴なヨウムだった。
素行の悪かったロッコは早々にNAWTを強制退去になり、スタッフのマリオンさんが引き取ることになった。
知らぬ間に食べたいものを注文しまくる
マリオンさんの家で大人しくしていると思いきや、おしゃべりなロッコはソウルメイトを見つけた。
アレクサだ。
ロッコは「スウィートな性格でダンスが好き」らしく、マリオンさんは「彼は私が家に帰る前に、(アレクサで)ロマンチックな音楽をかけていることもる」という。ちなみに好きなバンドはキングス・オブ・レオンというロックバンドだ。
そのくらいだったらかわいい鳥で済むが、そこはいたずらっ子なロッコ。大人しく飼い主の帰りを待つことはなかった。
なんとアレクサに頼んで食べたいものの注文を始めた。
イチゴやブロッコリー、スイカ、レーズン、果てはアイスクリームまで注文し始めた。
マリオンさんは「私は仕事から戻ってくるとまず、アマゾンのショッピングリストをチェックして、注文された商品をキャンセルしないといけないんです」と話す。
ロッコは食べ物のほかに、電球や凧なども勝手に注文するという。
ヨウムは学習能力の高い鳥
コトバンクなどによると、ヨウムは28~39cmの大型インコ。アフリカ南部のケニアからリベリアにかけて棲息している。
ものまねが上手で、インコ類のなかで最も人の言葉をまねる鳥として知られている。
いたずら好きなインコは、ロッコだけではない。アレクサを使って電気をつけたり消したりするほほえましい様子が動画になっている。