北朝鮮と韓国双方の担当者が1月3日、両国の軍事境界線にある板門店で電話連絡を取った。聯合ニュースなどが伝えた。
2月に韓国・平昌で開催される冬季五輪に北朝鮮が代表団を派遣することについて協議をするのが目的。「板門店チャンネル」と呼ばれる直通連絡(ホットライン)が約2年ぶりに再開された形になった。
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聯合ニュースが韓国統一省の情報として伝えたところによると、北朝鮮側は予告通り、この日午後3時(日本時間午後3時半)ごろ、担当者が電話をかけ、ファクスとともに通信状態を確認したという。ほかの通話内容は明らかにされていない。
北朝鮮の最高指導者、金正恩朝鮮労働党委員長が1日、五輪への選手団派遣について韓国側と協議する必要性に言及。これを受け、両国がホットラインの再開に向けて調整してきた。
ホットラインが途絶えたのは2016年2月。韓国の朴槿恵大統領(当時)が北朝鮮の核実験に反発し、開城工業団地の稼働を中断したことへの対抗措置として、北朝鮮側が遮断に踏み切った。
朝鮮日報によると、「板門店チャンネル」は、事務連絡や会談支援、航空管制などの目的別に計33回線ある。このほか、両国の連絡手段として軍の通信回線もあるという。
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