シドニーから3大会連続で五輪に出場した元陸上選手と、一緒に考え、議論を深めます。議論は週刊誌のAERA連載で紹介します。いただいたコメントを抜粋・要約することもありますがご了承ください。
私は就職活動をしたことがありませんが、聞くところによると、何十社も受けたのに内定は1、2社、という学生も少なくないようです。
企業は多くの学生に興味を持ってもらうため、説明会を開いたりします。また大手の人気企業はいい人を選ぶため、人事担当者が時間と労力をかけて選びます。マッチングにかかるコストは、学生側も企業側もとても大きいように思えます。
マッチングコストを下げるために有効なのは、条件を提示し、エントリーを絞ることです。お見合いサイトでも、性格や職業、趣味、または年収など、多くの条件を設定するほどマッチングの精度が高まります。その条件を絞ることが難しいのですが、もしはっきりしているなら、絞り込むにこしたことはありません。
さて、ここで仮定の話をします。とある企業が、今年度の採用ポリシーを事前にオープンにしました。その採用基準は明確で、東大、京大、早稲田大、慶応大の学生のみ採用する、というものでした。それ以外の大学に通う学生は、試験を受けても受かりません。
極めて分かりやすく、かつ4大学以外の学生は受けないので、採用側もラクです。学生側も、採用基準を明示していない企業のために「もしかしたら受かるかも」と時間を浪費することもなくなります。基準を明示してもらうだけで、余計な時間を費やさなくてすみ、可能性がある企業に集中することができます。
ところが、これは問題ではないかという意見が出ました。学歴だけが全てではないのに採用基準にしてもいいのか、という意見です。またこのような考えが他企業に広まっては困る、という人もいました。
さてここで皆さんに質問です。企業が採用条件を明示し、出身校を採用基準とすることは問題だと思いますか、それとも問題ではないですか。理由も添えてご意見をください。
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