パリ五輪出場のマラソン選手、パートナーに火をつけられて80%のやけどを負う

ウガンダ代表でオリンピックに出場したチェプテゲイ選手が、ケニアの自宅で火をつけられて重傷を負った
パリオリンピック・マラソン女子(2024年8月11日)
パリオリンピック・マラソン女子(2024年8月11日)
Pool via Getty Images

パリオリンピック・マラソン女子に出場したウガンダ代表のレベッカ・チェプテゲイ選手が、ケニアにある自宅でパートナーに襲われて火をつけられた

チェプテゲイ選手は体の約80%に火傷を負い、集中治療室で治療を受けているという。

地元メディア・スタンダードによると、チェプテゲイ選手は9月1日午後、ケニア西部トランス・ンゾイア郡の自宅に戻ったところをパートナーのディクソン・ンディエマ容疑者に襲われた。

警察は「ンディエマ容疑者は、チェプテゲイ選手と子どもたちが教会に行っている間にガソリンを持って家に忍び込んだ」と発表している。

ンディエマ容疑者は、帰ってきたチェプテゲイ選手にガソリンをかけて着火。気づいた近隣住民が駆けつけて消火し、チェプテゲイ選手とンディエマ容疑者は病院に運ばれたという。

スタンダードはチェプテゲイ選手は体の80%、ンディエマ容疑者は30%に火傷を負い集中治療室で治療を受けていると報じている。

警察は、捜査の結果ふたりが事件前に家や土地を巡り何度も口論をしていたことがわかったとしている。

ウガンダとケニアは隣接している。チェプテゲイ選手の両親によると、ウガンダ出身の同選手はトレーニング施設が多数あるケニアのトランス・ンゾイアに土地を購入して家を建てた。

チェプテゲイ選手の父親ジョセフ・チェプテゲイさんは「2人は最近別れ、土地争いを巡り捜査局に出頭する予定だった」と語っており、チェプテゲイ選手が買った土地をンディエマ容疑者が乗っ取ろうとしていたと主張している。

チェプテゲイ選手は8月のパリオリンピックのマラソンに出場して44位でゴールした。2022年にタイのチェンマイで開催されたトレイル&マウンテンランニング世界選手権では金メダルを獲得している。

ケニアでは、2021年に陸上のアグネス・ジェベット・ティロップ選手がケニア西部の街イテンにある自宅で刺殺され、夫が身柄を拘束された。

2022年には同じ街で長距離ランナーのダマリス・ムトゥア選手が枕を被せられた状態で自宅で絞殺されているのが発見されている。

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