フランス・パリ北部で、マンション5階のベランダから転落しそうになっていた4歳の男の子を、22歳の移民男性がまるでスパイダーマンのように素早く壁をよじ登って救出した。パリ検察によると、男の子の父親はスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」をしていて帰宅が遅くなったという。CNNなどが報じた。
「事件」が起きたのは、5月26日午後8時ごろ。マンション5階のバルコニーの手すりに、男の子が両手で必死にしがみついていた。
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いつ落下してもおかしくない状況で、事態が緊迫する中、西アフリカ・マリ出身のマムドゥ・ガサマさんがさっそうと現れた。ガサマさんは地上から瞬く間に壁をよじ登り、あっという間に5階まで到達。男の子を救出することに成功した。
男の子の母親はフランス領レユニオン島に住んでおり、父親がパリで男の子の面倒を見ていたという。当時、マンションに父親は不在だった。検察によると、父親は買い物に出かけており、戻る途中に「ポケモンGO」をプレイしたために帰宅が遅くなったという。
BBCによると、父親は子どもを監督せず放置したとして、2年以下の禁錮や3万ユーロ(約370万円)以下の罰金を科せられる可能性がある。
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男の子を助けたガサマさんは28日、エマニュエル・マクロン大統領と面会。ガサマさんは認められた期間を過ぎて不法に滞在していたが、勇敢な行動が称えられ、特別に滞在許可を与えられるという。消防士の仕事も約束された。