「スケボー界の神」が絶賛した7歳の“妖精” ⇒ 6年後の東京五輪で銀メダル(動画)

ブラジル代表のライッサ・レアウ選手が「小さな妖精」と呼ばれるきっかけとなった動画が、再び注目を集めています。
銀メダルを手にしたライッサ・レアウ選手(7月26日撮影)
銀メダルを手にしたライッサ・レアウ選手(7月26日撮影)
Xinhua News Agency via Getty Images

東京オリンピックのスケートボード女子ストリートで銀メダルを手にしたのは、ブラジルのライッサ・レアウ選手だった。優勝した西矢椛(にしや・もみじ)選手と同じ13歳で、史上最年少の金メダリストの座を争った。レアウ選手の転機となったのは、約6年前に撮影された、わずか14秒の動画だった。SNSで注目を集めている。

■動画が拡散。ブラジルで「小さな妖精」と呼ばれた

2015年9月、その動画はレアウ選手の公式Instagramに「今日のヒールフリップ」と題して投稿された。

当時7歳のレアウ選手は、水色のドレスで背中に羽をつけた妖精の衣装を身につけていた。『ピーターパン』に登場するティンカーベルの格好だ。レアウ選手は、街中にある3段の階段を、スケートボードを空中で一回転させるヒールフリップを決めながらジャンプ。2度の失敗後、見事に成功。周囲から歓声が上がった。 

これを「スケボー界の神」と呼ばれるスケートボーダーがTwitterでシェア。世界中に拡散した。アメリカのトニー・ホークさんだった。「これについて何も知らないけど、素晴らしい。ブラジルの妖精がヒールフリップ」と絶賛した

ブラジルの日本語新聞「ニッケイ新聞」によると、この動画がきっかけでレアウ選手は「ファジーニャ(小さな妖精)」の愛称で呼ばれるようになったという。

■オリンピックでの2人の交流は?「君はすべての期待を超えた!」とホークさん

それから6年後。東京オリンピック決勝前日の7月25日、レアウ選手はホークさんとオリンピック会場で一緒にいた。その様子を写真と動画で撮影して、Instagramにアップ。次のようにコメントした。

「6年前、彼は妖精の衣装を着た私の動画をシェアすることで、スケートボードの世界を私に紹介してくれました。今日、彼はオリンピックで私を撮影しました。なんて素晴らしいことでしょう。夢みたいです。ありがとう、トニーホーク。 冗談を言って、いつも私をやる気にさせてくれます」

ホークさんはコメント欄で「君はすべての期待を超えた!小さな形で関われて光栄です」と喜んだ様子だった。オリンピックの公式ツイートも現在のレアウ選手と、妖精の姿をした幼少期の姿を並べて投稿していた。 

How it started: How it's going: pic.twitter.com/CgnwTnBXEn

— Olympics (@Olympics) July 26, 2021

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