活発な梅雨前線による大雨は収まる気配がありません。今日7日(土)も九州から中四国、近畿、中部にかけて断続的に強い雨が降っています。
広域で記録的な大雨
7日(土)5時までの72時間雨量で、高知県魚梁瀬(ヤナセ)で1150.0mmを超えたのを筆頭に、広い範囲で600mmを超えるなど、各地で記録的な大雨となっています。
▼7日5時までの72時間降水量
魚梁瀬(高知) 1150.0mm
繁藤(高知) 798.5mm
大栃(高知) 793.0mm
本山(高知) 718.0mm
ひるがの(岐阜) 734.0mm
このため気象庁は、これまでに経験したことのないような大雨となっており、いつ土砂崩れや浸水による重大な災害が発生していてもおかしくない状況として、京都府・兵庫県・鳥取県・岡山県・広島県の5府県に大雨特別警報が発表されています。(7日(土)8:30現在)
九州の大雨特別警報は7日(土)8時10分に解除されました。
土砂災害に最大限の警戒を
気象庁の土砂災害警戒判定メッシュは特別警報が出ている近畿〜中国四国地方の広い範囲で「極めて危険」となっており、土砂災害の危険度が非常に高い状況です。すでに一部では土砂災害が発生しており、さらに拡大する恐れがあります。
異常や危険を感じたら、速やかに避難するようにしてください。
8日(日)にかけてさらなる大雨に警戒
九州北部の大雨のピークは超えたものの、今日7日(土)は南部を中心に激しい雨が降りそうです。
四国の山沿いではまだこのあとも300mm以上の雨が降る見込みで、降り始めからの雨の合計は、場所によって2000mmに近づく恐れがあります。平年から雨の多いエリアではありますが、年間雨量の半分以上に相当する量ですので、大規模な土砂災害や河川氾濫への警戒が必要です。
中国エリアでは西側からだんだんと雨のピークは越えていきます。ただ、広島県や岡山県を中心に激しい雨が降るタイミングがあり、これまでの雨で地盤がかなり緩んでいるところがあるので、新たな土砂災害や河川氾濫が発生する恐れがあります。危険を感じたら、避難をするなど、安全第一の行動を心がけてください。
近畿エリアは7日(土)の朝に一旦、雨が弱まるものの、午後は兵庫から京都を中心に再び強まる恐れがあり油断が出来ません。大阪北部地震の影響もあって、地盤の緩んでいるところがありますので、厳重に警戒をしてください。
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(2018年7月7日ウェザーニュース「【歴史的大雨】5府県に大雨特別警報土砂災害には最大限の警戒を(7日8:30更新)」より転載)